ファミコン界30年来の謎!? 茶色い『ゾンビハンター』の正体について


<ゾンビハンターにまつわる都市伝説>

 およそ30年前に発売されたファミコンソフト『ゾンビハンター』には、一部のマニアの間だけで語られている未確認情報、いわゆる都市伝説のようなものがありました。それは下記の通りです。

zombi.gif※イメージ図

 『ゾンビハンター』には、茶色いカセットが存在する……



 本来なら『ゾンビハンター』のカセットの色は黒。しかし茶色いカセットバージョンも存在すると言うのです。

 古くは第1次ファミコン再評価時代から、中古ショップやオークションでごく稀に目撃されていた茶色い『ゾンビハンター』の存在について、多くのコレクターは「そういえば、見たことあるような、ないような……」という程度の認識しかなかったのですが、近年、SNSの発達により、コレクター同志の情報交換が容易になると「正体は不明だが、少なくとも存在はする」ということがわかってきました。

 実際に、この茶色い『ゾンビハンター』をまんだらけで偶然、手に入れたという非売品ゲームコレクターじろのすけさん(@jironosuke99)の話では、そのとき「経緯不明」として売られていたんだとか……

zombihunter_title0.jpg
 ※タイトル画面より

 今回はそんな茶色い『ゾンビハンター』の謎についての調査報告です。




<ファミコン雑誌界の異端児>

 『ゾンビハンター』を語る上でどうしても外せないファミコン雑誌があります。

 1986年3月8日に創刊されたハイスコアメディアワーク発行のゲーム雑誌「ハイスコア」は、当時、ファミコン4大メジャー誌と呼ばれていたファミマガ、ヒッポン、マル勝、ファミ通とは一線を画すマイナー誌でした。

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 ※オロチ所有のハイスコア創刊号(デビュー号)はビデオボーイ3月号増刊。ちなみにファミマガの創刊は85年7月。以降、ヒッポン86年3月、マル勝86年4月、ファミ通86年6月の順で創刊されています。


 しかしマイナー誌と言えども世はファミコン全盛期。創刊号は40万部も売れました。そこにはマイナー誌だからこその「しがらみの無さ」があったのです。たとえば、もう少し配慮が必要だったであろう際どいスクープ記事だったり、あるいは怪しい非公認ツールの広告だったり、今見てもその誌面は、独特の味わいであふれています。

 ぶっこみ過ぎて、某メーカーから怒られた(訴訟ともいう)事件もありましたよね(笑)

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 ※エスキモーの「ゾンビハンター」アイスキャンディ

 創刊から4、5ヶ月過ぎたある日――
 編集長が広告代理店を通じて、とある企画をもって帰ってきたそうです。それはエスキモーの怪獣グミ入りアイスキャンディ「ゾンビハンター」とコラボして、同名のオリジナルファミコンカセットをつくるというものでした。

 念のために、そのときの経緯について明治乳業(エスキモーは同社の元ブランド名)へ問い合わせたところ「ゾンビハンターはファミコンソフトとコラボレーションして誕生した商品」という回答を頂きましたが、それ以上のことはわかる人間がいないとのことです。ですよね(笑)




<ゾンビを食べてゾンビを当てよう!!>

 ゲームソフトが完成しキャンペーンが始まったのは翌年でした。期間は1987年3月16日~7月15日。毎月2,000名様×4ヶ月で計8,000名様に、このオリジナルファミコンカセットを配布することになりました。

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 ※ハイスコア1987年6月号より

 つまり『ゾンビハンター』はもともとアイスの懸賞品だったのです。

 しかしその反響があまりにも大きかったためか、早い段階から『ゾンビハンター』は通常販売に踏み切っています。最終的に通常版の発売日はキャンペーン期間が終わる直前の7月3日となりました。



 ※ハイスコア1987年5月号より 当初は5月に発売する予定だったことはわかる資料。ファミコンソフトの発売が遅れることはよくあることです。


 ファミコンには「実は行われてなかった」というキャンペーンも存在するので、そもそもあったのかという視点は重要です。この「ゾンビハンターのキャンペーン」については、様々な証言や資料が残っており、開催されたことに疑いの余地はありません。


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 ※ハイスコア1987年4月号より こういった広告も貴重な資料のひとつ。


 そのことから、いつしかマニアたちの間でひとつの仮説が成り立ちました。つまり、茶色い『ゾンビハンター』はアイスの懸賞品だったのではないかというものです。

 しかし8,000本も配布されたにしては目撃された数、及び、確保された数があまりにも少なく、また「茶色いゾンビハンター=アイス版」を裏付ける証拠もまったく出てこないため、仮説の域を出ませんでした。(その時期に発行された「ハイスコア」にもそのような記述は見られません)




<そして辿り着いた真実>

 それは突然やって来ました。当ブログが元ハイスコア編集部の大森田不可止さんへ別件でお話を伺っていたときのこと。大森田さんは『ゾンビハンター』のプログラマーでもあります。つくった方なら何かご存知かもしれない……

 そう思って、茶色いカセットのことを尋ねてみたところ「それは私の手作りです」という、想像以上の応えが返って来たのです。まさか振り下ろしたツルハシが一発で鉱石に当たるとは!

 以下、正式に許可を頂いたので、そのやりとりを公開させて頂きます。


orotima-ku1.pngオロチ:『ゾンビハンター」には茶色いカセットが存在するのですが何かご存知でしょうか。アイス版という説もあるのですが……

orotima-ku1.png大森田:アイス版は複数バージョンあって、そのひとつが茶色です。これは発送が遅いとクレームがきたユーザーに、私が手作りして送ったものですw

orotima-ku1.png衝撃で震えます。
というか、手作りが可能なんですか!(※1)


orotima-ku1.png任天堂から基板とカセットの外側を譲ってもらって、EPROMという個別にデータを描き込めるROMで作ってました。外側のケースに収まらないので、穴をあけてました。

orotima-ku1.pngなるほどEPROMですか……
ちなみに、それは何本ほどあるのでしょう?


orotima-ku1.png100本くらいは手作りしたかな。
 ※1:ファミコンカセットは(一部のメーカー以外)任天堂に委託するという形でしか作れませんでした。
 ※アイコン画像の使用許可も頂いております。

 判明している数字で計算すると『ゾンビハンター』の販売数が9万本、アイス版8,000本、そして茶色版が100本だとして、およそ「980本に1本」という割合になりますね。案外、確率高いですよ。人生で累計980本も『ゾンビハンター』のカセットを見て来たかなあって考えると、とんでもない数字ですが(笑)

 ちなみに通常版とアイス版ではゲーム内容に違いはないようです。



<30年のときを経て……>

 今回は思いがけず、事実にたどりつくことができました。

 このようなオフレコ性の高い話の公開を快く許可して下さり、30年間、マニアたちを悩ませて来た謎の解明へ(ご本人自ら)導いてくださった大森田さんには感謝の言葉しかありません。

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 ※「ゾンビハンターキャンペーン」の実際の応募はがき

 気になるのは複数バージョンの存在ですが、今回、これ以上お話を伺うことはできませんでした。なんせ30年も前の話ですからね……

 我々ができることは、こうやってひとつひとつ資料を集め、証言を集め、たまには『ゾンビハンター』で遊びながら、事実を積み重ねていくことのみです。そういった意味では、ファミコン考古学に終わりはないのかもしれません。当ブログでは引き続き、調査をしていくつもりです。

zombihunter33.jpg
 ※と言いつつ定番のやつ。『ゾンビハンター』ゲームーオーバー画面より

 って、終わっとるやないかい!(笑)



Souce:大森田不可止氏によるゲーム雑誌「ハイスコア」あれこれ(togetter)

究極のレトロゲーム互換機「POLYMEGA」がもたらす未来(あるいは捨て去る過去)


<レトロゲームの解放運動>

 本来ならレトロゲームはリーズナブルな趣味でした。現在でも一部の機種は月のカラオケ代ほどをつぎ込めば、リビングルームで同じくらい楽しむことができます。

 ただ全体的に見ると、レトロゲームという趣味は「世界規模の争奪戦」、「それにともなう高騰化」、「家族による容赦ないダンシャリ」、「経年劣化による破損、及びデータの喪失」、「テンポの悪さ」など、様々な障害物が行く手を阻む険しい道であり、よりマイナーな機種ほど鬼畜道です。
 
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 SOUCE:Q&A: THE POLYMEGA WITH BRYAN BERNAL(GWW)


 そんな状況を指を咥えて見ていられなかった有志家の一人、光メディア媒体に対応する究極のレトロゲーム互換機「POLYMEGA」の開発者であるBryan Bernal氏は、インタビュー記事で以下のように述べていました。

 再現性という観点から見ると、100%エミュレーションベースのコンソールは十分な仕事をしているように思えませんし、「Analogue Nt mini」や「RetroUSB AVS」など高品質なコンソールは特定の機種しかサポートしていません。そこで私たちは、すべてのレトロゲームに対応できるシステムを構築するべく「POLYMEGA」の開発に着手しました。

 SOUCE:Q&A: THE POLYMEGA WITH BRYAN BERNAL(GWW)


 たったひとつのゲーム機で、すべてのレトロゲームをプレイできるなら、それはある意味、理想的なシステムですよね。そう言った意味では「POLYMEGA」はあらゆる障害からすべてのレトロゲームを解放させる運動(ムーブメント)なのかもしれません……



<それは作業なのか。趣きなのか。>

 しかしながら、私は冒頭で、あえて「テンポの悪さ」をレトロゲームの問題のひとつとして挙げました。つまりそれはこういうことです。

 もういい大人になってしまった我々リアルタイム体験世代が実生活に追われながら捻出した限られた時間の中で、メガドライブを遊ぶときはAVセレクターを切り替えて、メガドライブ本体を取り出し、専用ソフトを差し込んで、複雑にからみ合った専用コントローラのケーブルを正してからプレイし、次にPCエンジンを遊ぶときはAVセレクターを切り替えて、PCエンジン本体を取り出し、専用ソフトを差し込んで、複雑にからみ合った専用コントローラのケーブルを正してからプレイ、次にファミコンのディスクシステムを遊ぶときは……

 といった一連の所作に対して、かつて感じていた”作業”以上の趣きを感じる余裕がなくなってきているという時代性(風潮ともいう)の問題です。もちろん、そんな趣きなど人生で一度も感じたことないというひともいるでしょう。逆に、感じすぎて困るから医者を紹介してくれというひともいるでしょう。私はどちらかと言えば後者ですが、たとえば「レトロフリーク」を導入しない理由はそれではありません。

 私は、その“便利さ”が怖いのです。
レトロフリーク (レトロゲーム互換機)
 かつてゲーム機は一家に一台あれば良いほうで、やがて複数所持が容易となった時代になりましたが、機種によってコンソールを変える行為を疑う人間は誰一人いませんでした。

 しかしゲーム自体がより効率的に自身を楽しんでもらえるようゲームデザインを洗練させていったように、ゲームのプレイ環境もまた、極力“ただの作業”になるような行為は排除されてきたはずです。その方向性はエントロピー増大の法則に抗おうとする、極めて生物学的な行動原理に基づいているとさえ言えるでしょう。

 「POLYMEGA」の登場は、そのようなただの作業を捨て去るべき過去にするかもしれません。正直言うと私の中でそれを大歓迎する私と、一抹の不安を抱える私が存在します。なぜなら便利さは感動のハードルを上げてしまうからです。

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なぜ古参は「昔のほうが良かった」のか? たった1つの理由
 感動のハードルについての詳細はこちらの記事をご覧ください。





<本当の問題は「感動のハードル問題」>

 現在、そのような面倒な所作を賛美しているのは一部の懐古主義者だけです。しばしば彼らはレトロゲームコレクターも兼ねています。「POLYMEGA」は彼らのコンソールコレクションをただのインテリアにしてしまうかもしれません。もちろん彼らには「買わない」という切り札がありますが、そのカードのほとんどは未使用のままデッドストック品となるでしょう。
 
 なぜなら私もそうですが、やはり根本はゲーマーなのです。

 現に私はこの文章を書いている今でも、私の中の「感動のハードル」を上げてしまった象徴的存在を携帯しています。iPhoneという名のスマートフォンです。それは、いつでもどこでも持ち歩けて、ありとあらゆるジャンルの名作から駄作までのゲームが、一部を除き基本無料でプレイし放題であり、下の丸いボタンを押せば3秒以内でタイトル画面まで行けるという、最強のハンドヘルド型ゲーム機です。
 ただし、極めて現実拒絶レベルが高いため、うっかり没頭してしまい、妻の話に的確なあいづちを打てなかった場合、しばしば画面だけでなく、妻との関係性にも大きなヒビを発生させる危険性を孕んでいました。(修復不可能なほどの)

 ところが、ある日、私は気が付いたのです。結局、それはただひたすら作業だったということに……

ge-muyatterukan.png
 ※イメージ図

 なぜなら「いつでもどこでも3秒でゲームし放題」が当たり前になった夢の世界では、感動のハードルが上がり過ぎていて、よほどの跳躍ができない限り、「ゲームやってる感」が出なくなってしまったからです。それは簡単にいえば“やりすぎ”と言う現象でした。

 もっとハッキリ言いましょう。私のような種類の人間には、正常な自制心が備わっていません。(あったらファミコンカセットを全部集めたりしない)

 おそらく私にとってゲームとは、ちょっと不便なくらいがちょうどいいのでしょう。にも関わらず私は「買わない」というカードを切らないかもしれません。それほどまでに私の目には「POLYMEGA」が魅力的に映っているのです。そして、どうせ実生活に支障をきたすレベルでハマってしまい、どうせある日、仕事から帰ったら家に誰もおらず、どうせ食卓にポツンと離婚届が置いてあるなんて未来が待っているのです。

 残念ながら、毎晩のように行っているイメージトレーニングの中でさえ、そのような事態は避けられませんでした。以上が、私の“便利さが怖い理由”となります。

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なぜスマホゲームは「時間の無駄」なのか?
 現実拒絶レベルについての詳細はこちらの記事をご覧ください。





<インタビュー記事について>

 さて、冗談はこれくらいにして(笑)、最後に、このインタビュー記事について少しだけ気になるポイントを紹介したいと思います。

GWW:「POLYMEGA」の最大の魅力のひとつであるモジュール方式について

 モジュール方式はひとつのハードウェアで複数の機種に対応するためのシステムです。このモジュールを使用すると、「ハイブリッドエミュレーション」という仕組みを通して、オリジナルカートリッジの再生やバックアップもちろん、オリジナルのコントローラの使用も可能になります。
 今後のモジュール対応機種については、合法的な方法で実現可能なすべての機種が対象となります。



 おそらく、この「ハイブリッドエミュレーション」という技術が、この画期的なレトロゲーム互換機の核心部分なのでしょう。そもそも「ハイブリッドエミュレーション」とは、どんな仕組みなんでしょうか。氏は以下のように述べています。

 ハイブリッドエミュレーションについて、多くのひとが誤解しているようです。これはプロセッサ上で動作するエミュレータであり、ユーザーが手持ちのソフトウェアをインストールすることを選択しない限り、リアルタイムでメモリにダンプすることはありません。一方でこのシステムは、クローンハードウェア/ FPGAシステムとの互換性を持っています。



 正直、このへんは疎いので何を言ってるのかわかりません(笑)

 インタビュー記事では他にも、特殊チップをつんだソフトについて、サードパーティ製のコントローラについて、対応が見送られたニンテンドウ64についてなどが語られています。興味があるひとは是非、原文をチェックしてみてください!


orotima-ku1.png予約開始は今年の秋……
販売開始は来年の夏の予定だよ。




 Link:Q&A: THE POLYMEGA WITH BRYAN BERNAL(GWW)
 Link:POLYMEGA公式サイト


とある友人の衝撃的な音楽の聴き方とレトロゲームの「安い」という価値


<なぜ「いまだからこそ」なのか?>

 最近、ファミコン以外のゲームソフトを買うのを解禁したオロチです。

 まあ、正確に言うと今までもちょくちょく買ってましたが、ファミコンサイト運営20周年を期に正式に解禁しようと思います。すると、なんていうか、もう一気に世界が広がったんですよね。自分のすべてだと思っていた世界が、実は暗黒大陸の一部だったみたいな、今までファミコン以外まったく何も知らなかったもんだから、未知なる領域へ踏み込む楽しさで毎日が充実しまくってますよ(笑)

famikonigaidana1.jpg
 ※オロチコレクション部屋のファミコン以外のレトロゲーム棚の一部
   ゲームを遊ぶのは別の部屋なので、お気に入りのソフトたちはそっちに行っちゃってます。



 さて、今回はそんな僕が↓の記事を読んで思った話。

いまだからこそ語りたい。FMV初期の迷作『デイドラス』が与えた衝撃(automaton)

 何の変哲もない3DOソフトの紹介記事なのですが、僕が気になったのは内容というよりも、なぜ「いまだからこそ」なのかでした。しかし、残念ながら理由は書いてなかったのです。ただの煽り文句だったのでしょう。

 でも、変な言い方をすると、僕の中にはすでに“その答え”はあったのです。たぶん、答え合わせをしたかっただけ、だったのですよ……




<U君の音楽の聴き方>

 今から20年前、大学時代の友人にU君という男がいました。

 彼は冬でもずっと半ズボンだったり、歯磨きが面倒だという理由で、歯が全部入れ歯だったり、ちょっと変わった男でした。ある日、彼の下宿部屋へ行ってみると「米米CLUB」とか「ZOO」とか当時としても一昔前のひとたちのCDが山積みになってたんですね。
 それはお世辞にセンスがいいと言い難いラインナップです。それどころか、よく見ると共通点はJ-POPという点のみであり、ジャンルも年代もバラバラで、あまつさえ、ケースと中身のCDもまったく一致してませんでした。

 「なんでケースと中身がバラバラなの?」

 そう尋ねると、U君は気まずそうに笑うだけでした。ただ管理がずさんなだけだろうか。いや、何かが違う。そう思って僕は改めてCDのラインナップに視線を落としました。そのとき、ハッと気が付いたのです。
 このラインナップ、まるでレンタルCD屋のワゴンだ……

 それは当時、よくあったレンタルCD屋さんの、店先のワゴンの中に、1枚100円とか値札が付けられ無造作にぶち込まれていたCDのラインナップと、まったく同じだったのです。いわゆるレンタル落ちってやつ。

 そのことを追及すると、U君は平然と白状しました。
「だって安いじゃん」

 おいおい、うそだろ。それは衝撃的な言葉でした。たった20年間ではありますが、今まで生きてきて「安いから」という意味不明な理由で音楽を聴いてるやつに、僕は出会ったことがなかったからです。そのころは僕はバンド活動をしてて、それなりに尖ってたので、音楽には変態レベルのこだわりを持ってましたよ。だから、そんな音楽の聴き方があるなんてこと、すぐには理解できませんでした。
 でも残念ながらつじつまが合うんですよ。ジャンルや年代がバラバラだったことも。部屋に積まれたケースと、中身がバラバラだったことも。その理由ならすべて説明がついてしまうんです。

 なぜならU君にとって音楽とは安いかどうかであり、アーティストだとか歌詞だとかそんなもんはどうでもいいんですよ。流れてさえいれば!
 だから中身がバラバラでもぜんぜん気にならないって、彼は悪びれもせず言ってのけたのです。もうね、衝撃的すぎて、その後の記憶がありません(笑)



 
<逆に“誰もやってない”という価値>

 そういう僕も、ファミコンを集め始めたきっかけは、安かったからです。

 でも僕がU君と違うのはプレイさえできれば「中身なんかどうでもいい」なんていう、ネジが何本かぶっとんだ思想の持ち主ではなかったということかな(笑)


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 ※ファミコン棚の一角

<なぜ僕はファミコンを集めるのかシリーズ>
(1) レトロゲームは安い趣味だった!
(2) 車と情熱とヒマだけはあった!
(3) 夢の存在、憧れの存在! 
(4) 皆の期待に応えたかった!
(5) スーファミ買ってくれないから!

 ※詳しく知りたいひとは↑を読んでね


 安いということは、言い換えれば「あまり人気がない」ってことですよね。

 僕はどんなジャンルでも自然と惹かれるのはマイナーなものばかり。当時、ファミコンが安かった理由は単純に「ほとんど誰もやってなかったから」でした。
 したがってその頃の僕は、まったく聞いたこともないようなメーカーの、わけのわからんファミコンソフトを、クソみたいな値段で買ってきては、夜な夜な「今、地球上でこのゲームをやってるの俺だけじゃね?」とか何とか妄想しながら、独りでニヤニヤするっていうのを日課にしていたのです。(モテなかったわけだ)




<もはやファミコンは生活の一部>

 話を戻しましょう。
 なぜ「いまだからこそ」なのか。答え合わせです。

 僕は今、1990年代初頭のいわゆるマルチメディア時代と呼ばれた頃のレトロゲームに強い関心を持っています。具体的に機種で言うと「3DO」「セガサターン」「初代プレステ」あたりですね。なぜかっていうと、そのあたりって今が底値なんですよ。それが答えです。

 おいおい、スーパーファミコンはどうしたんだと。ファミコンの次はスーパーさんだろうがと思われる方もいるかもしれませんが、デビューを先延ばしにしたせいで、いつの間にかスーパーファミコンが底値だった時期がとっくに終わってしまいました(笑)

 まったくもって不覚の致すところです。
 しかしながら、原点にかえって考えると僕はやっぱりゲームが好き。

 ただの天邪鬼じゃありません。筋金入りですよ。最近は気がついたら、ゲーム屋さんでひたすら初代プレステの棚を物色しているのです。その時代で一番「注目されてない年代のゲーム」が好きなんだなって、改めて思った僕がそこにはいたんですよ。とはいえ安くてマイナーなら何でもいいってわけじゃありません。オカマだからって「男なら誰でもいい」ってわけじゃないのと同じ理論ですね。誰がオロチ・デラックスやねん!
 しかも人気がないって言っても、それはあくまで相対的なもので、今はレトロゲーム自体が高いですから、プレミア付いてるものはとんでもない値段するし、ウカウカしてられないわけです。

 ただ、声を大にして言っておきたいのは決して僕はファミコンを卒業したわけじゃないってこと。もはやファミコンは生活の一部。かっこいい言い方をすれば「ライフワーク」ってやつです。たぶん一生やりつづけるでしょうね。他のレトロゲームは……

 趣味です。



orotima-ku1.png今回はU君の話をしたかっただけでした(笑)
今は、気になったタイトルをハード持ってるか関係なく買ってるって感じ。いつかプレイする日を夢見て毎晩ニヤニヤしてます。あれ、もしかしてそれってU君よりひどいかな(笑)

10月5日ついに発売!! 「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」収録は21タイトル 


 海外につづき、日本でも発売です!

minisu-fami.jpg

ファミコンに続いて、スーパーファミコンが小さくなって再登場!(任天堂)

 収録ソフトは以下の21タイトル

・スーパーマリオワールド
・エフゼロ
・超魔界村
・ゼルダの伝説 神々のトライフォース
・スーパーフォーメーションサッカー
・魂斗羅スピリッツ
・スーパーマリオカート
・スターフォックス
・聖剣伝説2
・ロックマンX
・ファイアーエムブレム 紋章の謎
・スーパーメトロイド
・スーパーストリートファイター2
・スーパードンキーコング
・スーパーマリオ ヨッシーアイランド
・パネルでポン
・星のカービィ スーパーデラックス
・スターフォックス2
・がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻
・ファイナルファンタジー6
・スーパーマリオRPG



 前回ミニファミコンのときは(本体に収めるため)本体サイズに合わせた小さいコントローラが不評でしたが、今回は普通サイズのコントローラが2個付属。発売は2017年10月5日、価格は7,980円(税別)です。

 なんといっても注目は幻のソフト『スターフォックス2』ですよね。

fireox2.jpg
 
 公式サイトの説明によると以下引用。

 『スターフォックス2』は『スターフォックス』の続編として当時開発されていましたが、完成後、未発売のまま眠っていました。それがこの度、ミニスーファミと共に20年越し(?)のリリース決定!!ソフトのパッケージは、今回のために新規にデザインをおこしています。



 これはもう買うしかない!



orotima-ku1.pngちなみに前回、ミニファミコンのとき、任天堂ニュースリリースのタイトル「ファミコンが、手のひらサイズで"再"登場!」は俳句のような575調でしたが、今回の「ファミコンに続いて、スーパーファミコンが小さくなって再登場!」は短歌のような57577調ですね。さすが任天堂さん、日本語がうつくしい!


ファミコン互換機・エフシーコンパクトHDMIに「V2」が登場!! 他


<ニュース>
ネット上に出回るNintendo Switch版『スマブラ』画像はフェイクと判明。ファンが生む悪意なき“フェイク遊び”終わらず(automaton)
 明らかに騙そうとしてやってるやないですかい。


<互換機>
・ファミコン互換機・エフシーコンパクトHDMIに「V2」が登場!!
(FC互換機) エフシーコンパクトHDMI V2【FC COMPACT HDMI V2】

 前回言われていた「画面が切れる問題」は解決してるのでしょうか?


<インタビュー>
Nintendo Switch「聖剣伝説コレクション」インタビュー (GameWatch)
 ゲームボーイ&スーパーファミコンの聖剣伝説をスイッチで?


<レビュー>
ミニファミコン「じゃない方」のレトロビットジェネレーションの感想 (こうですか?わかりません)
 >このレトロビットジェネレーションには深刻な問題がありました。収録されているゲームの再現度があまりよろしくありません。とのこと。たしかに、収録ソフトとか魅力的なんだけど、いまいち、話題になってないんだよなあ。これ。


<コラム>
「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」には絶対選ばれないであろうスーファミの美少女ゲーム10選 (ねとらぼ)
 半分くらい知らないソフだった


<動画>
「スーパーマリオ」をノーキル・ノーアイテム・ノーコインクリアする猛者現る スニーキングミッションかよ (ねとらぼ)



 昔挑戦したけど4-2で断念したよ。どうしてもコイン取っちまう。と思って動画見たら、ふつうにワープしてますやん!
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