かわいい子にはレトロゲームをさせたほうがいい理由 その3


 昔から「かわいい子には旅をさせよ」と申します。でも僕の場合は「かわいい子にはレトロゲームをさせよ」なんですね。なぜかというと、たとえばこんな理由です↓ 


理由3:レトロゲームは最高の贅沢


 レトロゲームをやってると「バーチャルコンソールでいいじゃん」という意見をよく耳にします。でも、そこはやっぱり実機ですよ。オリジナルをプレイできる幸せ。僕は息子にそんな幸せを味わってほしいんです。

 なぜならゲームってのは体験を通じて楽しむ娯楽だからです。

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 ※ファミコンの箱に付いてる写真を再現した写真

 主人公になりきって戦ったり、その物語を主体的に体験できる。そこが漫画でもアニメでも小説でもないところですよ。したがってゲームにおいては「どんな環境で遊んだか」「誰といつ遊んだか」というような、体験を構成する外的要素も重要になってくると思うんですよね。

 そう考えると、さきほど僕は「オリジナルをプレイできる幸せ」を息子に体験してほしいって言いましたが、これって実はものすごい贅沢なことなんだなあって思いました。

 だって考えてみてください。今の時代、スマホさえあれば無料ですぐに山ほどゲームができるんですよ。なんで、わざわざレトロゲームなんですか。絵はカクカクだし、音はピコピコだし、ゲームシステムは不親切だし、すぐ死ぬし。こんな不便なゲームをわざわざやってるんですよ(笑)

 でも、こんな話があります。(過去の記事より引用)

 女性って旅行好きが多いですよね。若い頃パラオに行ったという嫁が言ってました。パラオには何もなかったけどそれが良かったと。「じゃあ、何をしてたんだ」と聞いたら、彼女は得意げに「何もしなかった」と答えたんです。
 パラオに行って何もしない時間を過ごすこと。それが最高の贅沢なんだと……


 この話を嫁から聞いたとき僕は正直「何言ってんだコイツ」と思ったんですけど(笑)、よく考えてみれば、わざわざパラオまで行って何もしないなんて贅沢な時間の使い方だよなあって、妙に納得してしまったんですね。

 こんな贅沢は一生に何度もできることじゃありません。したがって、それは、ものすごい簡単に言ってしまうとレア度の高い体験ってことなんです。

 たとえば仕事が終わって家に帰りますよね。そしたらリビングで息子が友達とキャッキャ言いながら大盛り上がりしてる声が聞こえてくるんですよ。何をしてるのかなって思ってドアを開けたら……
 
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 PCエンジンで『ストII’』大会をしてました(笑)

 思わずカレンダーを確認しましたね。当然2016年ですよ。学校帰りにPCエンジンで『ストII’』大会してる小学生が、この2016の日本に何人いるんだって考えたら、多く見積もっても10人くらいでしょう。もしかしたら本当にこの4人だけかもしれない。そしたら彼らは今、全国レベルでそうとうレア度の高い体験をしてるってことになりますよね。

 僕はそういう体験こそ「本当の贅沢」なんじゃなかって思うんです。

 勿論、ただ珍しいことやってればいいってもんじゃありません。『ストII』には、かつて一世風靡していたという歴史があるんです。子どもたちは、はからずもその歴史を追体験してるんですよ。かつて自分がそうだったように、息子も格闘ゲームの原点を肌で感じてるんです。こんな感慨深くて、素敵な瞬間が他にあるでしょうか?

 僕はこの瞬間に立ち会えただけでも、子どもたちにレトロゲームをやらせて良かったと思うし、この体験が彼らの人生の糧になってくれれば、それで本望なのです。



(つづく)

<かわいい子にはレトロゲームをさせたほうがいい理由>

その1 「子供には新しいも古いもない」
その2 「堂々と買えるようになる」
その3 「レトロゲームは最高の贅沢」
その4 「父親の威厳が保たれる」
その5 「切り捨てた価値の復活」

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