セガ公認のメガドライブ新作ソフトは絶望的!? まさかの展開に落胆の声


 大人気レトロゲーム番組「ゲームセンターCX」の放送作家、岐部昌幸さんが電ファミニコゲーマーで連載している記事「いまさら新作メガドライブソフトプロデュース計画」が、いきなり急展開を迎えた。

実際問題、いまさらメガドラ新作ソフトを作れるのか?セガにぶっちゃけ聞いてみた!【いまさらメガドラソフト開発計画】 (電ファミニコゲーマー)

 第3回目は「いまさらメガドラ新作ソフトを作れるのか」セガに聞いてみたという内容。

 そもそもこのコラムは、新作のメガドライブソフトを出すことを目的として始まった連載であり、岐部氏はあくまでも「セガ公認」にこだわる姿勢を見せていたが、セガ奥成氏の答えは「できるか」「できないか」で言ったら、その……理論上は可能ですよね。という歯切れの悪いものだった。

 それもそのはず。実際に許諾を得るためには様々なハードルやノルマが存在するという。まあ、それは簡単に言ってしまえば採算と信用ってことに集約されると思います。詳細はリンク先の記事をご覧ください。

megadoraibus01.jpg
 ※オロチ家のメガドライブ(現役)


 その他の点で以下、気になる箇所をピックアップさせて頂きます。

岐部:
 このあいだ、「新作ファミコンソフトがリリースされた」というネットニュースが少し話題になっていたんです。しかも間の悪いことに、有野さんとの対談直後に記事が出て。「うわ……マネしたと思われる!」とショックを受けたんですが、あれってオフィシャルではないですよね?

奥成:
 あれは特に許諾は取ってないんじゃないですかね。いわゆる、ファミコンソフトではなく「FC用ソフト」。おそらく記事を書いた人が、勝手にファミコンソフトと書いてしまったのでしょう。



 セガ公認にこだわる岐部氏が、10月に発売予定の新作ファミコンソフト「キラキラスターナイトDX」が任天堂公認じゃないことに安心する一幕。僕が気になったのはその次の奥成氏の言葉「勝手にファミコンソフトと書いてしまった」という言い回しです。

 まあ、これは我がサイトも含めですけど、新作のファミコン(で動く)ソフトが出た場合、それが公認じゃなかろうと「ファミコンソフト」として書いてる記事がほとんどです。ファミコン互換ソフトとか、FC用ソフトとかいう言い回しは、本文で詳細を説明するときなどに使用される程度だと思います。

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 もちろん、Amazonなど大手通販サイトは濁した表現となってますが、小規模な通販サイトやレトロゲームショップの店頭ポップなどでは、堂々と「ファミコンソフト」って書いてあるじゃないですか。

 奥成氏ほどの人物がこんな現状を知らないはずがないので、「勝手にかいてしまった」という言葉は彼の立場上の発言というよりも「非公認のソフトがファミコンソフトと呼ばれるのはおかしい」という個人的意見のような気がしました。まあ、それがどうしたって話でしたね(笑)


 それから岐部氏がファミ通に載りたいという夢を語る場面。

岐部:
 私の夢としては、オフィシャルというお墨付きをもらうことで、ファミ通のTOP30に載る権利が発生するわけじゃないですか? あれに、いまさらメガドライブのカテゴリでランクインするという……。

奥成:
 待ってください! ファミ通のTOP30って、ボクらが普通にリリースしても、めったに載らないですよ!


 現実はきびしい……


 そして以下のような流れで話が進みました。結論まで一気に行きましょう。

 奥成氏、許諾するかどうかセガのライセンス部に確認すると約束
 ↓
 協力をお願いするなら「エムツー」さんがいいのではないかという話
 ↓
 「エムツーさん」は勝手にメガドライブゲームを作ってるらしい
 ↓
 岐部氏、『街』の続編つくりたいと発言  
 ↓
 奥成氏、サウンドノベルだとメガドライブで出す意味がないと否定
 ↓
 メガドライブのソフトを出したいメーカーが別にいることが発覚
 ↓
 既にそのメーカーが審査中とのことで、岐部氏、ガッカリする
 ↓
 奥成氏、電ファミスタッフがその会社と協力すればいいと提案
 ↓
 岐部氏、2番煎じは嫌だとかたくなに拒否
 ↓
 岐部氏、ソフトはクオリティよりも「いまさら公式でメガドライブソフトが出る」という、くだらなさやワクワク感を大切にしたいと思うと熱弁
 ↓
 審査の結果が出る
 ↓
 今後、セガはメガドライブの新作タイトルを許諾しない!(結論)



 この、まさかの結論にネット上は賛否両論。期待していた分、ファンの落胆は大きかったようだ。

「いまさら新作メガドライブソフトプロデュース計画」まさかの結末に賛否両論 (togetter)


 岐部氏が作りたいと語ったゲームのアイデアの1つが、奥成氏が言うようにメガドライブで出す意味があるとは言い難いサウンドノベルゲーム(しかも続編)だったり、セガ公認の2番手になることや、同氏に先駆けてメガドライブソフトの公認を申請していた他メーカーとの協力(しかも向こう側が拒否しないという前提)をかたくなに拒否する姿勢に、「もともと単なる話題作りだったのでは」と疑問の声も多かった。
 たしかに、本当に作りたかったのであれば、たいていのひとは公認が取れるかどうかより先に、まず作ろうとするだろうし、「いまさら公式でメガドライブソフトが出る」ということを「くだらない」と表現する(もちろんこれは企画に対して、いい意味で使ったんだろうけど)姿勢に、少し不安な気持ちが芽生えましたね。
 
 でも僕がそんなことよりも気になったのはこの記事が「レトロゲームの公認ソフトをつくる」という、レトロゲーマー(特に少しゲーム制作をかじったことのあるレトロゲーマー)が抱きがちな夢に、残酷な答えを突き付けてしまったことですね。はからずもこの記事は白黒ハッキリさせちゃったんです。
 そういう僕の夢も、いつか任天堂公認のファミコンソフトをつくることでした。おそらく、それは限りなく無理なんでしょうけど、僕たちは答えなんて聞きたくないんですよ。もしかしてっていう可能性をいつまでも抱いていたいんですよ。過去にファミコンソフトを自主制作したひとはたくさんいましたが、誰一人として「任天堂は今後、新作ファミコンソフトの許諾をしないらしいです」なんて、要らんことを言ったひとはいませんでした。

 でも、この記事では、わざわざセガに「今後、許諾することはない」なんて言わせちゃって、しかも公表しちゃってる。全国にセガ公認のメガドライブ新作ソフトをつくろうとしてる人たちがどれだけいるか知りませんが、この記事が彼らの夢をぶっこわしたのは事実です。少なくともモチベーションは大暴落したでしょうね……
 しかも記事中に出てきた他メーカーと違って、勝手にソフトをつくっちゃったわけでもなく、とくにつくりたいゲームがあったわけでもない(『街』の続編はあくまでもアイデアの1つというニュアンスだった)、ちょっと有名なゲームサイトのコラムが、「○○してみた!」なんていう軽いノリの企画で、それをしちゃったことに、正直、どれほどの意義があったのかなあって思っちゃいました。

 もちろん、可能性が0になったわけじゃありませんけどね!


 そういった意味では、その、限りなく0になった可能性をそれでもなお探っていくのか、まったく諦めてしまうのか、この企画が今後、どうなっていくのか、気になるところです。



ボクはファミコンが欲しかったのにボクはファミコンが欲しかったのに
岐部 昌幸

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[ 2016/09/27 22:32 ] SEGA系 | コメント(14)
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たった一人のファミコン少年タイトルGIF
公式にもamaonでも FC/FC互換機用 キラキラスターナイト DX となってるので、
FC用、FC互換機用ソフトが正しいはず

つまりファミコン「でも」動くというだけかと
前作では動かない純正機もあったらしいので、そこら辺を考えると
FC用、FC互換機用というのは間違ってないかと

「勝手にかいてしまった」も間違ってなくて、
あくまでも公式発表はFC用、FC互換機用のはず

そう発表しているので、ファミコン新作と書きたいメディア側が「見出し」として
勝手に書いたは間違いとは言えない。メーカーに全く取材してない可能性もあるけど…

流石に見出しに「新作FC用ソフト」ではインパクトもないし
メーカー的にはむしろ誤解や誤認して貰って、見出しとして書いて貰った方が
大っぴらにファミコンという名称を使わず、宣伝にもなるんじゃ…
3777. [ 2016/09/27 22:59 ] [ 編集 ]
メガドラがダメなら、SGやマーク3があるじゃない
岐部氏的には最初はこっちのはず
ましてやファミコンのライバル(自称?)なら、メガドラじゃなくて
こっちでしょう

絶対に可能な方法、セガの株式を買収して、
自らメガドラを制作を命令するというのはどうだろう?
まあ現実的なのは、株をいくらか持って、株主総会で提案ってのはどうだろ?
親会社に頼み込みに行くってのも手か

抜け道的には、海外支社で許可取って、逆輸入で出す…
ライセンス品が出てるのは、海外だし
実質エミュとか内臓物も多いけど
3778. [ 2016/09/27 23:08 ] [ 編集 ]
海外(の一部地域)は最近まで公式が本体製造販売してますからねぇ…日本よりそのへんが柔軟なのもあるかもしれませんけど。
それで行くとやっぱり日本セガとしては
すでに取り扱ってない本体での動作保証ができない、
仮にそれをしようとなるとコストやらなんやらの問題でライセンス出せないんでしょうね
そうだとするとほかのセガ本体でも当然無理で、他メーカーも駄目そう…
3779. [ 2016/09/27 23:39 ] [ 編集 ]
セガの新機種を作りましょう
こっちの方が夢がある

名付けてギガドライブ、それでギガドライブ専用ソフトを開発
動作保証はギガドライブのみ
ただ中身がどうもメガドラっぽいのとか…
3780. [ 2016/09/27 23:46 ] [ 編集 ]
任天堂やセガがオッケー出す訳がないし
キラスタと中華のパチモンが「オリジナルゲーム」だと仮定した場合は全く同じ分類だよね
ファミコンソフト一覧には加えるものじゃないよ
このライターはあわよくばなんて思ってたんだろうけど本当に野暮なことしてるよ
自分の手柄が欲しかっただけの勘違い馬鹿
3781. [ 2016/09/28 04:45 ] [ 編集 ]
最高のエンドが来ないかな
「許諾はしない、だが、我が社自身でメガドラ新作を出す!!」
って

現状で許可を出しても、本体自体は厳しいわけで、当時のゲーム機でやるしかない
そうすると当時のをやることが前提になる
PSE問題やらもあるし、そこら辺を考えると許可を今後出さないという結論は
いたしかたない。本体とセットの話かなー
3782. [ 2016/09/28 20:57 ] [ 編集 ]
 皆さん、たくさんのご意見ありがとうございます。僕は記事中にもあった中古車という例えが面白いなと思いました。つまり純正は純正と尊ばれるわけですが、レプリカはレプリカで、まあそれなりの市場がある。まずはそんな感じで、勝手にメガドラ市場をつくっちゃえばいいんじゃないのって。以前ブログでも書いたけど、レトロゲームというたしなみは、ビンテージカーに似てるんですよね。したがってそれをお手本に、なんとかならないかなみたいな。と思ったけど、そういえば、僕は車とかまったく詳しくなかった(笑)
3784. [ 2016/09/28 22:20 ] [ 編集 ]
ビンテージカー、オールドカーというジャンルでも、海外メーカーであれば、今でも部品供給があったりするのですが(もちろん全車種ではないが)、国産メーカーはどうでしょう?国産ビンテージカーの維持は外国産ビンテージカーの維持より難しいという意見は多いです。
基幹産業である自動車でコレです。ましてやゲームメーカーに至っては・・・
3785. [ 2016/09/29 11:46 ] [ 編集 ]
 勝手に市場つくっちゃうってのは、たぶん一番難しい方法なんでしょうけど、あくまで夢物語として語らせてもらうなら、レトロゲームの新作ソフト発売について越えなきゃいけないハードルは、本文中にもさらっと述べましたが「採算と信用」だと考えます。

 まず、採算という点で言えば、企業としては、まず需要が十分にあって、商品化するにあたってどれだけ資金が必要で、どれだけ売り上げがあるのか、ちゃんとした計画があり、実現可能なものであればok、そこで初めて商品化しようかどうかというスタートラインに立てると思います。

 そして信用という点で言えば、ただ何でもかんでも儲かればいいということじゃなく、企業としての社会的信用を失わないような意義がメガドライブのような「レトロゲームの新作ソフト発売」にあるかどうかということになると思います。
 そのためにはレトロゲームが、それこそビンテージカーのように広く一般的なたしなみとして、文化として、社会に浸透している必要があるわけで、たぶん、この点がまだまだ未成熟ということなのでしょう。

 したがって僕は今回、何が言いたいかというと、「セガは許諾しない」「はい、おしまい」と葬式ムードになるんじゃなくて、じゃあ、勝手にどんどん新作つくっちゃえみたいな方向へ行かないかなって。海外のインディーズ市場なんかはそんな感じですよね。いまだにNESやドリキャスの新作が出てたりします。日本にもそうなってほしいのに、勝手に「はい、おしまい」みたいなムードをつくってほしくない。

 したがって岐部さんのコラムもこれで終わりじゃなくて、じゃあ勝手につくっちゃえみたいな方向になってほしいなって思います。そんなエールを込めて。
3787. [ 2016/09/30 11:51 ] [ 編集 ]
 おりしも任天堂のファミコンクラシックミニの国内販売が決定しましたね。そこで思いついたんですが、たとえばVCでも何でもいいのですが、ダウンロード販売で新作ファミコンソフトをつくり、それの初回特典とか特別っバージョンか何かで、本物のファミコンでも遊べるカセットバージョンをつけるとかなら、あるのかなって思いました。はたしてそれが正式認可のファミコンソフトってことになるのかどうかは微妙ですけども。
3788. [ 2016/09/30 13:02 ] [ 編集 ]
うーん?
同人で趣味でやるわけじゃないわでしょう?
企画でお金も動く、ならまずソフト作らないのはおかしい!っていう論法がまずおかしいw
それに海外の同人なんてネオジオやらからのドット絵改変とか使いまくってるしなぁ
本気で作る姿勢って考えた場合、色々怪しいNGな物を含んでそうな海外同人みたいなのよりも
ちゃんとひとつひとつ通すべき部分をこなそうとした岐部氏のほうが正しいとおもうけどw
3839. [ 2016/10/10 11:32 ] [ 編集 ]
うーん…。岐部氏が正しいなら、彼の目指すべき方向と違った時点で、
この企画は即時終了させるべきでしょう

つまり彼の 正しさ とやらを証明するためには、公式でNOなんだから
とっとやめるのが公式に乗っ取ったものということになるかと

企画を続けるなら、公式でOKを出す方法を考えるしかないけど
もしくは正しさに関係なく、新作を作りたいという気持ちだけで
動くなら、それは怪しかろうと、熱意としては 本物 でしょうけど

個人的な思いとしては、ある種、GCCX関係で動くんだから
いけるだろ、的な匂いがいてましたけど
なんか虎の威を借るじゃないけど、安易な いけるだろ 感がしてました
3840. [ 2016/10/10 17:35 ] [ 編集 ]
3839さん
 まずソフトを作らないとってのは、何もできあがったものを持っていかないとって意味じゃなくて、まずはこんなゲームがつくりたくて、そのゲームにはこんな需要があって、それを商品化するにあたってこんなけお金がかかり、というような計画をするのもゲームつくりですよね。
 しかし記事では彼はいきなりセガへ行き(もちろんそれは岐部さんの実力(実績)のなせる業であり、いきなり本丸へ行って重要人物と話ができるってところにこのコラムの魅力があったわけですが)なぜか「許諾されるかどうか」がいきなり焦点になってしまって、その判断材料となるべき、計画という部分があまりにもあいまいだったのではないかということが言いたいのです。
 たらればに過ぎないかもしれませんが、もしセガ側に「これは是非やってみたい」って思わせるような計画を、あの時点でバーンと提示できていたなら、結末は違っていたかもしれません。それがちょっと残念だったなって話なんです。しかもその結果が「今後、セガはいっさい誰も許諾しない」っていう、彼のみならず未来の芽すら摘むものだったことが、さらに残念だったなという。
 たとえばメガドライブのために今まで命かけて来たようなひとが、これ以上ないっていう計画を持って行って、それでも、そう言われたなら残念とは思いますが、少なくとも納得(しょせん我々は傍から見てるだけの人間ですから、納得というのはおかしな表現かもしれませんが)はできたかな……
3842. [ 2016/10/11 01:15 ] [ 編集 ]
まぁこういうのって今更実機でライセンスなんて不可能なのはわかりきってるし、
頑張ってもVCあたりで配信とかが落としどころでしょうねぇ
3843. [ 2016/10/11 22:20 ] [ 編集 ]
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