友人がPCエンジンの『ダンジョンエクスプローラー』をやるためだけに遊びに来たときの話


 先日、友人A、Bがうちへ遊びに来ました。

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 友人Aは会うたびに「ダンジョンエクスプローラーがやりたい」「ダンジョンエクスプローラーを見かけたら買っておいてくれ」と言っていました。なんでも、子どもの頃、毎日のようにやっていたという。すると先日、大須のMEIKOYAで見かけたのでゲットしておいたのでした。

 同ソフトは1989年3月4日に発売された見下ろし型アクションゲーム。その最大の特徴は5人同時でプレイできるという点であろう。

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 さっそく友人A、B、僕と3人でプレイしてみることに。プレイヤーキャラクターを選ぶと、ゲームは城下町のようなところから始まります。お城で王様から話を聞くと、本格的に始まるようです。時間にして3分~5分くらいでしょうか。「このくだり、毎回やらないといけないのか」聞くと、友人Aは「そうだ」と当たり前のように答えました。ただしパスワードが発行されるので、あとは続きからプレイできるとのことです。
 
 いよいよダンジョンへ向かいます。階段を降りるとき、なぜかグルグル回転するというレトロゲームならではの演出には愛しさすら感じます。

 主人公の職業は何種類から選べて、それぞれ使えるアイテムが違うそうです。このあたりの詳細や、操作方法などは、説明書がないとまったくわかりません。いい意味でこの「俺を理解してみろ」と言わんばかりのスタンス。古き良きって感じでステキです。
 武器は基本的に飛び道具なんですが、ななめに出せないので独特の間合いを取る必要があります。これをゲーム性と見るか。クソ要素と見るか。このゲームにおける大きな分岐点のひとつですね。

 友人Aいわく『ダンジョンエクスプローラー』を5人でプレイすることが夢だったと熱く語っていました。今となっては、まあまあハードルの高い夢だと思います。PCエンジン本体とソフト、マルチタップとコントローラ5個は正直、ちょっと頑張れば手に入ります。幸い、うちにも環境は整ってました。しかし最大のネックはプレイヤー集めですよね。
 アラフォー近い、いい大人が5人も集まってPCエンジン囲めるかというと、ちょっと想像できません(笑) 別に同じ世代じゃなくてもいいのですが、できれば気持ちを共有したいでしょうからね……

 しかしずっとプレイしてると、彼が一番最初に死んでしまいました。コンティニューを使い切ると容赦なく復活できなくなります。次に僕も後を追うようにゲームオーバーになってしまいました。結局、一番何の思い入れがない友人Bが生き残ってしまい、彼はおもむろにこんなことを言いました。

「これ、やめていい?」

 まあ、そんなもんです(笑) 友人Aは、我が家に遊びに来ることが決まった、この数週間、きっとわくわくしていたでしょう。彼はこんなことも言ってました。そもそも彼が持っていた『ダンジョンエクスプローラー』は友だちから借りパクしてたもので、あるとき、母親に全部、捨てられてしまったので返せなくなってしまったという。しかし数十年前、そのお友だちに久しぶりに会ったとき「返して」と言われたので(そのとき何らかの形で償いはしたみたいですが)、ずっと返したいと思っていたということです。そして、いつでも返せるように常に持ち歩きたいと……

 したがって僕は『ダンジョンエクスプローラー』を見かけたら必ずゲットして友人Aに譲ろうと思っていたのです。しかしどうやら彼は、期待が大きすぎたのでしょう。久々のプレイは全員ゲームオーバーになった時点で、あっさり終了。2回目はありませんでした。

 結局、その日――
 一番盛り上がったのは『ボンバーマン』だったのです。


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 ボンバーマンが美少女化するそうですね。なるほど、いろんなところがいろんな意味でボンバーだ……

 話を戻しましょう。『ダンジョンエクスプローラー』やりまくるぞと息巻いてた友人も、結局は『ボンバーマン』で盛り上がってました。最終的に友人A、B、僕、長男、次男という5人での対戦となり(ダンジョンエクスプローラーは5人でやらなかったのに)、アラフォー近いおじさんたちが小1の長男にボコボコにされるという、なんとも情けない姿を晒して(笑)、その日のPCエンジン祭りは幕を閉じたのです。

 名作は、時代を越える。そして世代を越える。

 ゲームがただひたすら量産され、ただひたすら消費されていく流れになって久しい昨今。もしかしたら最初からゲームなんて、そんな存在なのかもしれません。しかし将来、息子が結婚して子どもができたとして、息子はその子どもと今のゲームをいっしょに遊べるのかな。そんなことを思うと少しさみしいような気がするのは僕がレトロゲーマーだからでしょうか……

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 まあ、そんな流れについていけないからこそ僕はいつまでもファミコンやってるわけで、自分でも何を今さら感は否めないんですが(笑)、改めてそう思ったので書き記しておきます。
 友人Aが『ダンジョンエクスプローラー』を無事に返せることを祈りつつ。
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>しかし数年前、そのお友だちに久しぶりに会ったとき「返して」と言われたので、どうしても手に入れたかったということです。いつでも返せるように常に持ち歩きたいと……

いやいや言われた時点で、どうにか手に入れて、直接返しに行こうよ
間接的過ぎる

孫へ「おじいちゃんが子供の時に、悪い友達がいて、ゲームソフトを借りたまま
返さなかったんだよ。大人になってから言っても返さなかったんだよ。○○ちゃんは
そんな子供にも、大人もなっちゃダメだよ」と伝えられたら、どうするんだろ
時代を越え、そして世代を越えるよ
4226. [ 2017/02/17 17:56 ] [ 編集 ]
そのとき何らかの償いはしたいみたいです。説明不足で申し訳ない。追記してきます。
4229. [ 2017/02/17 23:04 ] [ 編集 ]
ダンジョンエクスプローラーは自分も思い入れがあって、友人5人と半日かけてクリアーしました2003年
それから2007年にも別の友人と4人プレイでこれまたクリアー
やはり名作をみんなでやるのは楽しいですね。
しかし両年ともダンジョンエクスプローラー2を続けてやったのですが、こちらは難しすぎてクリアーできず、いつかやりたいですね。
スーファミ版もやってみたいです。
4231. [ 2017/02/17 23:32 ] [ 編集 ]
PSP版のダンジョンエクスプローラーは
もはやスーファミまでの面影は全くないが
ハクスラとして良くできててマルチプレイも楽しい良ゲーです

4232. [ 2017/02/18 01:41 ] [ 編集 ]
何らかの償いはしてるのか、安心しました

けど、やっぱそのソフトをどうにか返した方がいいですよ
結局この手は思い入れだし、それ以外では代え難いものがあるので
どうあってもネタにされて言われちゃう
4234. [ 2017/02/18 07:23 ] [ 編集 ]
なついですなー
ネクロマンサーやカトケンやビックリマンやワタルやらトモダチん家で徹夜でやってました あの頃に戻りたい
4236. [ 2017/02/19 01:23 ] [ 編集 ]
そんなに思い入れがあったのに、あっさりボンバーマンやり始めるくだりは

いやいや、ダメでしょ!ちゃんとやろうよ!
そう思いました、最初は。
よくよく思い返してみると
自分も「ひさびさにいっきがやりたい、あのゲームすごくおもしろかった気がする
ああ、やり尽くしたい!」と思ったのに
いざ購入してプレイすると数分で飽きてしまい、それからやってないです
(ファミコンではなくバーチャルコンソールで購入)

PCエンジンのソフトを今更返してもらっても
友達が今も本体を持っているとは思えないですね
きっと友達が返してほしいのは、いろいろ苦労して購入して楽しく遊んでいたソフトを
借りパクされて遊べなくなった
あの頃の悔しい気持ちなどを取り返したいんだろうな、と思います

そしてきっと今やるとおもしろくないんですよ
でもね、当時はすっごくおもしろかったんです
きっと友達は当時の気持ちでそのゲームをプレイしたいんでしょう
友達にはソフトを返すのではなく、本体を持って行き一緒にプレイして
二人でキャッキャ言いながら遊ぶ
これが一番の償いかと思います

違うかもしれませんが(笑)
4239. [ 2017/02/21 01:07 ] [ 編集 ]
大人になってダンジョンエクスプローラみたいなゲームを探しても見つからず
またそれを越えるゲームも見つからず

ボンバーマンやモトローダー・・・
子供の頃は明日の事なんて
何もかも考えずに、
みんなで朝まで盛り上がったなー

日記を見て童心にかえることができました
4543. [ 2017/06/01 18:36 ] [ 編集 ]
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