オロチのファミコン収集記 5


 しかし僕が知っていたそれらの個人店のそのほんとが、21世紀を迎える前に、まるで申し合わせたかのように、いっせいに潰れてしまったのだ。ゲーム市場の変化にともないチェーン店が勢力を拡大したためだと思われるが、永久に降りてしまったシャッターを前にすると、何ともはがゆい気持ちにさせられた。

 僕はファミコンを買うとき必ずやることがある。値切りだ。個人経営の店でファミコンを買うと、よく店の人が昔話をしてくれた。全盛期は1日100本以上売れただの、今じゃあ売れば売るほど赤字だの、いわゆる武勇伝や愚痴である。値切りはそんな話のあいづちみたいなものだった。なかにはあまり友好的じゃない店もあって、僕がファミコン置いてありますかって聞くと「あるけど安くないよ」とか「最近そういう人多いのよね」とかブツブツ言われ、しまいには売ってくれないところもあった。でもたいていのお店は友好的で、値引きに応じてくれた。そんなやりとりが楽しかったのだ。

 しかし大手チェーン店ともなるとそうはいかない。まず相手がバイト君なのだ。その時点でハードルを1つ越えなければならない。必ずはぁ?って顔された。店長を呼びにどっか行ってしまう。たいていは不在か、奥から店長が出てきて丁寧に断られた。時代の流れってやつだね。

 まあ、そんなこんなで気付いてみたらなんとファミコンソフトの所有数が4桁を越えていたのだ。夢の1000本越え達成である。やったどー!

 でも現実はそんなに甘くなかった・・・
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