オロチのファミコン収集記 11


 僕が秋葉原に行ったのは大学生のとき以来、2度目か3度目くらいじゃなかっただろうか。ファミコンが売ってそうな店をまわった。そして愕然としたのだ。
 ガラスケースに祀られているプレミアソフトたちに愕然としたのだ。その絢爛たる光景に目をくらませて愕然としたのではない。その値段の、丸の多さに驚愕したのでもない。僕がそれらのソフトをほとんど持ってなかったことに愕然としたのだ!

 もはや見事としか言いようがない。僕が大技林を用いて作成した「持ってないソフトリスト」に残っているタイトルの大半がプレミア物だった。なんだこの説得力は。リストに残ってるからには、それなりの理由があるとは思っていたが・・・
 まさかこれほどまで現状と一致した結果になるとは夢にも思わなかった。手に入らないから高いんだ。そんな当たり前のことすら、僕は忘れてヘラヘラとバンド活動なんかしてたのか。ちくしょう。あれだけ東海三県を東奔西走し、努力して苦労してかき集めてきたファミコンソフトたちには、このガラスケースの中に入る資格がないのかー!(なんだこのノリ・・・)

 でも逆に言うと金さえあれば、秋葉原に行けばいいわけで。探す手間が省けるってもんだ。なんせ数が違う。裏ソフトだって平然と道端で売られていた。(まだそういうところは、ゆるい時代だった)そこは割り切って行こうぜ。ということで僕は、それからというもの、東京にライヴをしにいく度に秋葉原プレミアソフトを1本買って帰えることにしたのだった。

 「えー、それが1万5千もするの!?」
 「価値観が圧倒的に違うんだよ・・・」

メンバーたちとのこんな会話も定番になった。どれだけ白い目で見られてもお構いなしだ。しかし特別なんだよね。秋葉原は。自分への褒美感覚というか。東京ライヴは半年に1,2回くらいだったから、観光気分で奮発もするさ。でも面白くないのだ。高い金だしてプレミア物を買うのは・・・
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たった一人のファミコン少年タイトルGIF
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