日本の勲章・褒章って漢字多すぎだろ!(だがそれがいい)


 ゲームマシンによると、コナミの創業者である上月景正氏(70歳)が先日、旭日中綬章ってのを受賞したらしい。
 他のニュースサイトではどこも話題にしてないようだが、そもそも何て読むかわからんし、どんなすごいものなのかもわからんもんね。しかし日本人としてやっぱり知っておくべきなんじゃないかと思うのだ。だからちょっと調べてみました。

 ファミコンとはぜんぜん関係ないけど、さっそく行ってみよう!


neskunshou.jpg
 画像はNES勲章(笑 (C)Supermandolini
 

<勲章>

 まずは一番すごいやつから。

 ※ ≪≫内は1度に出る受賞者の数で≪0≫ならここ数年、一人ももらってないということ。≪1~12≫なら少なくて1人、多くて12人もらってるということだ。(参考データ:平成15年~平成23年の春秋叙勲)

大勲位菊花章頸飾(だいくんい きっかしょう けいしょく)≪0≫
対象:↓↓↓を授与された者の中から“さらに”より優れた功績を挙げた者

大勲位菊花大綬章(だいくんい きっか だいじゅしょう)≪0≫
対象:↓↓↓を授与するに値する者の中でも“さらに”より優れた功績を挙げた者

桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)≪0~2≫
対象:国家または公共に対し“さらに”より優れた功績を挙げた者

 以上は日本の勲章トップ3。大勲位菊花章頸飾の受賞者は皇族、外国の王族、そして内閣総理大臣くらい。戦後33個出ているがそのうち日本人は吉田茂と佐藤栄作だけで、あとはみんな外国の王族(ただし外国人叙勲※後述)だ。


旭日章
対象:国家又は公共に対し功労があり、より優れた功績を挙げた者

旭日大綬章(きょくじつだいじゅしょう)  旧・勲一等 ≪1~12≫
旭日重光章(きょくじつじゅうこうしょう) 旧・勲二等 ≪5~19≫
旭日中綬章(きょくじつちゅうじゅしょう) 旧・勲三等 ≪35~122≫
旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう) 旧・勲四等 ≪166~303≫
旭日双光章(きょくじつそうこうしょう)  旧・勲五等 ≪496~605≫
旭日単光章(きょくじつたんこうしょう)  旧・勲六等 ≪65~106≫


瑞宝章
対象:国家又は公共に対し功労があり、公務等、長年まじめに働いた者

瑞宝大綬章(ずいほうだいじゅしょう) 旧・勲一等 ≪0~6≫
瑞宝重光章(ずいほうじゅうこうしょう)旧・勲二等 ≪20~44≫
瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)旧・勲三等 ≪241~286≫
瑞宝小綬章(ずいほうしょうじゅしょう)旧・勲四等 ≪587~735≫
瑞宝双光章(ずいほうそうこうしょう) 旧・勲五等 ≪1013~1209≫
瑞宝単光章(ずいほうたんこうしょう) 旧・勲六等 ≪963~1253≫

 結局のところ旭日賞と瑞宝章の決定的違いがよくわからないのだが、今回コナミの上月氏が受賞したのは旭日中綬章だからここ最近の春秋叙勲では毎回35人~122人がもらっている賞ということになる。
 面白いのが完全なピラミッドになってないという点。双光章より単光章のほうが少ないのだ。たぶん数が多すぎちゃうと面倒になるからだろうなあ(違うか)


宝冠章 ※儀礼的勲章
対象:女性皇族や外国人女性賓客

宝冠大綬章(ほうかんだいじゅしょう) 旧・勲一等
宝冠牡丹章(ほうかんぼたんしょう)  旧・勲二等
宝冠白蝶章(ほうかんしろちょうしょう)旧・勲三等
宝冠藤花章(ほうかんとうかしょう)  旧・勲四等
宝冠杏葉章(ほうかんきょうようしょう)旧・勲五等
宝冠波光章(ほうかんはこうしょう)  旧・勲六等

 こちらは、栄典制度が改訂される前は女性限定の褒章だったので「サザエさん」の作者、長谷川町子氏が勲四等を受賞してたりする。改訂後は他の褒章も女性に与えられるようになり、現在の対象は上記の通り、えらい限定的なものになってしまった・・・・・・
 ごく最近では眞子内親王が10月23日に宝冠大綬章を受賞されている。


文化勲章(ぶんかくんしょう)
対象:文化の発達に関して、より優れた功績を挙げた者

 ここ最近の受賞者は毎年5名程度。しかしあまりにも知ってるひとがいなかったので、辞退者を紹介しよう。(こっちのほうが面白い)

・河井寛次郎(陶芸家) 1955年
「名誉や利益などいらん」と辞退。おなじ理由で人間国宝も辞退。
 それどころか作品にすら銘を入れないという徹底ぶり。


・熊谷守一(画家) 1968年
「これ以上人が来てくれては困る」と辞退。

・大江健三郎(小説家) 1994年
「民主主義に勝る権威なし」と勲章そのものを否定。「だったらノーベル文学賞も辞退しろ」と批判された。

・杉村春子(女優) 1995年
「自分には大きすぎる」と辞退。


金鵄勲章(きんしくんしょう) ≪廃止≫
対象:大日本帝国の陸海軍所属の軍人

 こちらはもう廃止されている。


(参考資料:日本の勲章・褒章(内閣府)など)




<褒章>

 勲章と違って、様々な分野において功績を挙げた者が授与されるもの。また、勲章は原則70歳以上が対象(例外もある)だが、褒賞は原則55歳以上が対象(こちらも例外ある)らしい。
 いろんな色があってついついコンプリートしたくなるが(たぶん1つもできないけど)、いくつか内容がかぶってるような気がする・・・・・・

紅綬褒章 (こうじゅほうしょう) ≪0~20≫
対象:自らの危険をかえりみず人命を救助した者

緑綬褒章(りょくじゅほうしょう) ≪26~48≫
対象:社会福祉やボランティア活動などで実績のある者

黄綬褒章 (おうじゅほうしょう) ≪118~304≫
対象:まじめに働き、それぞれの分野で模範となるような功績を挙げた者

紫綬褒章 (しじゅほうしょう) ≪19~45≫
対象:学術・芸術の分野で功績を挙げた者

藍綬褒章(らんじゅほうしょう) ≪417~525≫
対象:公衆の利益のため、尽力した者(技術者)

紺綬褒章 (こんじゅほうしょう) ≪データなし≫
対象:公益法人などへ寄付した者(個人は500万円以上、団体は1000万円以上)

飾版(しょくはん) ※銀と金がある
対象:既に褒章を授与された者で、さらに同種の功績を挙げた者

(参考資料:日本の勲章・褒章(内閣府)など)



<賜杯>

 宗教家など勲章などが適さない者へ勲章の代わり、あるいは、褒章の代わりに授与される。または勲章・褒章にそえられるもの。(しはい)と読む。

銀杯・木杯
勲章に替えて授与されるものは菊紋。褒章条例に基づき授与されるものは桐紋となる。

 なお金杯は「時代にそぐわない」というような理由で(なぜだか知らんが)1938年より中止されている。

(参考資料:日本の勲章・褒章(内閣府)など)




<勲章・褒章授与のタイミング>

 叙勲(じょくん)とは勲章を与えるということ。叙勲にはいろんなタイミングがあるみたいだが、その多くは春と秋にしぼられる。褒章も同じ。詳しくは以下。

・春秋叙勲
毎年春(4月29日)と秋(11月3日)の2回行われるもの。候補者は内閣総理大臣と各省各庁の長が決め、内閣府賞勲局が審査し、その後の閣議によって受賞者が決定される。大勲位菊花章、桐花大綬章、旭日大綬章、瑞宝大綬章は、宮中において天皇陛下から親授される。

・危険業務従事者叙勲
警察官、自衛官などに対する叙勲。春秋叙勲と同じく春と秋に授与される。

・高齢者叙勲
春秋叙勲によって勲章を授与されていない功労者に対して、年齢88歳に達した機会に毎月1日付けで授与される。

・死亡叙勲
勲章授与者が死亡した場合、春秋叙勲とは別に随時勲章を授与。

・外国人叙勲
 国賓等の来日や駐日外交官の離任に際して実施する儀礼的色彩の濃い叙勲と、日本との友好に功労のある外国人に対して実施する叙勲とがある。外務大臣からの推薦。 後者については春秋叙勲と時期を合わせて実施している。

・文化勲章
 毎年11月3日(文化の日)に、宮中において天皇陛下から親授される。

・春秋褒章
 紺以外の褒章。春秋叙勲と同じ日(年に2回)実施される。

・紺綬褒章
 その都度、各府省等の推薦に基づき審査、授与。

・遺族追賞
 表彰されるべき者が死亡した場合、その遺族に杯又は褒状を授与。

 上記、紺綬褒章だけが≪データなし≫だったのはそのためだったりする。

(参考資料:日本の勲章・褒章(内閣府)など)




<位階>

 勲章・褒章のほかに位階ってのもあるようだ。日本にもまだこういう階級が残っていたんだね。全16段階で、現在は故人にのみ送られているようだ。選考基準は叙勲とほぼ同じである。 ※名前は主な叙位者

正一位(しょういちい) 豊臣秀吉 徳川家康 岩倉具視
従一位(じゅいちい)  織田信長 中曽根康弘
正二位(しょうにい)  大平正芳 児玉源太郎(軍人)
従二位(じゅにい)   上杉謙信 乃木希典(軍人)北里柴三郎(医学者) 
正三位(しょうさんみ) 西郷隆盛 山本五十六(軍人) 柳田国男(民族学者)
従三位(じゅさんみ)  坂本龍馬 吉田松陰 東郷青児(洋画家)
正四位(しょうしい)  小泉八雲(作家) 古賀政男(作曲家) 双葉山(力士) 
従四位(じゅしい)   野口英世 鳥居信二郎(サントリー創業者)
正五位(しょうごい)  石田三成 黒田如水
従五位(じゅごい)
正六位(しょうろくい)
従六位(じゅろくい)
正七位(しょうしちい)
従七位(じゅしちい)
正八位(しょうはちい)
従八位(じゅはちい)

(参考資料:どれだけ偉くなれば正一位をもらえる?(孕み女は二倍だよ)など)



 以上。

 なお、似たようなものに内閣総理大臣が選定する国民栄誉賞や、文部科学大臣賞、文化功労者ってのもある。もちろん他にもある。とにかくいっぱいある。もうわけわからん。正直似たようなやつは減らしてもいいと思う。だって税金がもったいないじゃん。

 でもここは1つゲームブログっぽく考えてみると、人生というゲームにおいてこういった勲章・褒章は最高のレアアイテムじゃないだろうか。
 ただ、入手基準がよくわからんというところがあれだけども、そう考えると「取ってみようかな」なんて思ったりしてね。

 人生頑張っちゃったりして(笑 (そこは普通に頑張れよ!)


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[ 2011/11/10 03:03 ] ゲーム業界 | コメント(2)
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こんな風に勲章を紹介しているところは少ないのに、ちゃんと受章者数まで抑えているなんてすごいですね。とても面白かったです。

ひとつだけ、キンケイ勲章ではなくキンシ勲章だと思われます。また、中曽根さんは未だ亡くなってないのに叙位を貰ってるってのが興味深いですね。
1153. [ 2011/11/17 23:05 ] [ 編集 ]
修正しました。ありがとうございます。
今回はファミコンとぜんぜん関係ないまとめということで、自分の中では思い切った試みでした。
意外とこういう、わかりやすいまとめって無いんですよね。
1154. [ 2011/11/18 00:59 ] [ 編集 ]
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