今どきの自治体はふるさと納税に「ファミコン互換機」を返礼するらしい


 楽天ふるさと納税ってやつを、たまたま見てたら驚愕の返礼品を発見してしまった。
 
 こちら↓

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 なんと、ファミコン互換機である。

 そもそもファミコン互換機とは、任天堂のファミリーコンピュータ以外でファミコンソフトが遊べちゃうゲーム機のことであり、厳密に言えばツインファミコンとかも互換機だ。それらは任天堂公認ハードということになるが、一方で特許が20年で切れることを利用して2003年頃から世の中に出て来たのが、いわゆる世間一般でいうところの「ファミコン互換機」というやつある。

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 ※特許庁公式サイトより


 これらは任天堂のライセンスを取得していない非公認ハードではあるが、特許が切れているため、特許法に関してのみ違法ではない。ただし「ファミコン」という名前自体には商標権がからんでくるため、うっかり「ファミコン互換機」とか名乗っちゃうと危うい。そのため「FC」とか「エフシー」とか表記しているのだ。

 特許には新規性が必要とされるため、20年で切れたあと再び申請することができないのに対して、商標には永続性が担保されているため10年ごとに何度でも申請できるからである。

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 ※特許庁公式サイトより


 ただし、ハードの特許は20年で切れるの対し、ソフトに関しては50年と設定されているため、たとえばファミコンの場合、ディスクシステムなんかはソフトと見なされるため互換機が存在しない。また、光学ドライブには「BIOS」と呼ばれるCDからデータを読み込むソフトが搭載されているため、プレイステーションやセガサターンの互換機もいまだに存在しないのである。(公認であればその限りではない)


 なにはともあれ、私オロチはさっそくファミコン互換機を返礼品にしている埼玉県三芳町へ、皆さんが一番関心があるだろう「その理由」について問い合わせてみた。すると担当者の方から「町内にそれをつくっている会社の営業所があるから」という明確な答えを頂いたのだ。

 ファミコン互換機という存在自体の歴史を紐解くと、もともと任天堂がファミコンの生産を終えた2003年以前から中華圏を中心に無断で大量生産され、全世界では正規品よりも出回っているという忌まわしい過去をもっていたり、いまだにAmazonでミニファミコンを模した怪しい複数ゲーム内蔵互換機が売られていたり、某究極の互換機ではエミュレータ周りの黒いうわさが絶えなかったりと、あまり良いイメージをもっていないひとも多いだろうが、少なくとも私は、とうとう行政が認めるまでの存在になったのかという感慨深いものがあったのだ。

 これも時代なんだなあ。



orotima-ku1.png 初めて買った互換機はファミパチとかいう64型のやつだった。もう20年くらい前のことになるよ。当時は「とうとう日本でもこんなもんが売られるようになったか!」とたまげたもんだ。

 参照リンク:埼玉県三芳町 FCソフト互換機 FC HOME 111 (楽天ふるさと納税)



アメリカ任天堂、1991年の「従業員専用の注文書」が流出!! 他


<注目!!>
RIKIさん新作『アストロ忍者マン』コロンバスより3月発売予定か!?(ニンテンノート)


 見逃していたのですが去年の12月31日にこんな動画がアップされていました。記事に『コロンブスサークル』よりカセット販売が3月に予定されています。(原文ママ)とありますが、公式サイトにはとくに何もアナウンスされていませんでした。


<ニュース>
“ひふみん”監修のNintendo Switch用初心者向け将棋ソフト『加藤一二三九段監修ひふみんの将棋道場(仮題)』が発表(スイッチ)
 ゲーム機に将棋ソフトは欠かせません。


18歳の大学生が重量1トンのIBM製メインフレームを購入してみたらどうなったのか?(GIGAZINE)
 レトロPCマニアのチャレンジングなニュースです。どういう経緯でそうなったのかよくわかりませんが、家の下を掘って部屋に入れたそうです。また、まともに動かすのにかなり苦労したとのこと。そうなんだよなあ。


セガ「ソニック」生みの親・中裕司氏がスクウェア・エニックス入社(スポーツ報知)


20周年を迎えた『センチメンタルグラフティ』に想いを馳せる─発売前からファンディスクが高騰した注目作(inside)


<任天堂>
アメリカ任天堂、1991年の「従業員専用の注文書」が流出!!(kotaku)

 興味深い資料です。個々の値段などに違いがあって面白い。記事では最後の注意文「交換不可・90日保障」などのの文言の下に、「必ずNOA従業員が注文し、NOA従業員が受け取ること」とあるところに注目。どうやら当時から従業員による、自分の友人や家族への横流しが横行していたらしいと締めくくっている。


<音楽>
「FF」ファンなら絶対に行きたくなる仕掛けが! FF30周年記念展の見どころ、そして「ビッグブリッヂの死闘」は名曲中の名曲だ(Getnavi)


<工作>
ダンボールでできたファミコンがすごい、しかもこいつ……動くぞ (おくたま新聞)
 ツイッターで流れてきて、よくできてるなあとは思ってたが、まさか本当に動くとは。と思って記事を読み進めたところ、動くといっても「ラジコン」だった。それでも十分すごいよ!(笑)


<レポート>
Y氏のレトロゲーム探訪 第6回 久留米探索(福岡県久留米市)


<訃報>
伝説のビデオゲーム・カバーアーティストBob Wakelin氏が他界 (NintendoLife)

 NES版『魂斗羅』など手がけたアーティストだった



orotima-ku1.png近所のゲーム屋さんでPS2『ドラムマニア』を380円で購入。でかすぎる(笑)

ゲームの対戦相手は「弱い=つまらない」とは限らないって話


 以下の記事を読んで、思ったことをつらつらと。

将棋ウォーズにある史上最強に弱いPonanzaの話|山本 一成@Ponanza|note

将棋って自分より少し弱い相手と戦うのが、精神衛生上すごいよい(原文ママ)



 将棋のゲームでレベルの弱いCOM戦を楽しんでいるプレイヤーはけっこう多いという。わかるなあ。強い相手と戦って体力や精神力を消耗するより、適当にやって適当に勝ったほうが楽だもんね。ゲームに癒しとか安心感を求めるなら、こういうスタイルもぜんぜんありだと思う。高得点を狙ったりとか、レベルを挙げたりとか、ガッチガチにゲームするだけがゲームじゃないってこと。

 僕もからっきし弱いくせにコンピュータと囲碁ばっかりやってた時期あって、誰かと競い合いたくないから、オンライン囲碁とか怖くてやれなかった。でも囲碁は好きなの。そうなるとファミコンの囲碁ってちょうど良い弱さなんだよね……

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 僕が個人的に一番やったのが、このナムコの『早打ちスーパー囲碁』。タイトル通り、とにかく早いの。ボタンひとつで待ったもできるし、いつでも地合いが見れるし、ユーザビリティの高さも気に入ったポイントかな。

 勝てるのは当たり前だから「どうやって勝つか」が重要になってくるわけ。それこそ適当にやってても相手の石をごっそり取れるんだけど、取り過ぎると「勝ち目がありません。投了してもいいですか」って聞いて来るの。で、むりやり続けてると、突然、強制終了になっちゃうのだ。
 だからそうならないよう気を付けて打つようになるのね。するとどうだろう。本来、陣地取りゲームであったはずの囲碁が、いつしか強制終了する前にいかに相手の石をキレイに取るかってゲーム性に変わっくるわけよ。

 そのためにどうしたらいいか。相手のクセを見極めて、どれだけ取ったら強制終了しちゃうかを頭の中で計算するわけ。で、完全に読み切ったときの爽快感ね……

 あれ?
 結局、ガッチガチにゲームやってるじゃん(笑)





 そう、本当に言いたいのこれ。ゲームの場合、たとえ相手がクソみたいに弱かろうと、楽しいもんは楽しいし、新たなゲーム性を見つければ勝手にガッチガチのゲームとして楽しめちゃうわけ。ゲームなんて弱いやつとやってもつまらんとか、向上心がないとダメとかいう世の中の風潮に染まらなくたって、ぜんぜん平気なの。

 これは僕が大昔に提唱していた「自分的GAMEOVER」っていう概念にも通じるところがあって「自分の中でこれをやったら自主的にリセットボタンを押す」って美学みたいなものは誰でももってると思う。僕はそういうのが大事だと思ってて、なぜか知らないけどファミコンって、自分の中のそういう部分をすごく引き出してくれるのだ。大袈裟にいうと自分のなかのゲーム美学みたいなもの、どんどん見つけていこうぜって話。



orotima-ku1.png自分のなかに揺るぎない「GAMEOVER」さえもっていれば
ゲームなんてどうやって楽しもうが自由なのさ……


絶妙に一発変換できない「ファミコンタイトル」選手権 ~みんなどうやって出してるの?~


 一発変換できないタイトルなんて、ぶっちゃけたくさんあると思う。でも、30年間ファミコン活動してると「みんな、どうやって出してるんだろうなあ」っていう絶妙に変換できないファミコンタイトルに出会うことが多々あるんだよね。


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 最近は、日本語入力ソフトも学習型が主流になってきて、環境によってはかなり賢くなってるみたいだけど、それでも変換できないやつは変換できないからね。そこで今回は、僕が「これは」と思った一発変換できないファミコンタイトルを10本+α紹介していくよ。

 さっそく行ってみよう!

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No.1

『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』



 出た。「オホーツクに木湯」とか「オホーツクに気湯」になっちゃうので、いったん「オホーツクに消える」って書いてから「える」を消して「ゆ」を足すやつね(笑)
 このゲームのすごいところはもう「消ゆ」だけでググっても、半分以上「オホーツクに消ゆ」の関連ページが出てくるところだ。さすが堀井先生だよね。またこういうアドベンチャーゲームつくってくれないかなあ(笑)




No.2

『双截龍(ダブルドラゴン)』

 

 中国語なのか当て字なのかよくわからないが、ブルースリーの截拳道(ジークンドウ)の影響を受けている可能性は高い。なんといっても「截」があまり見慣れない文字で、そもそもなんて読むのか分からないよね。したがって変換できないという以前に、漢字が出せない(笑)
 本当は「せつ」と読むらしいんだけど、裁判の「裁」の字と似てるから「そうさいりゅう」って打っても「総裁流」になっちゃうし、いざ「そうせつりゅう」で変換しても「総説流」とか「創設流」になって結局、あきらめて「ダブルドラゴン」と片仮名で書くか、ググってコピペするしかないのだ。




No.3

『奇々怪界 怒涛編』



 「奇々怪々」とか「奇奇怪怪」になっちゃうので、いったん「奇々怪々」って書いてから最後の「々」を書き換えるんだけど、「界」も「界」でライバルひしめく「かい読み漢字」グループの中からぜんぜん出てきてくれず、結局「世界」って打って「世」を消し「界」だけにしてから「奇々怪」のうしろにくっつけてるよね(笑)
 ちなみに副題の「怒涛編」も僕のPCだと「土と右辺」になっちゃうよ!




No.4

『悪魔城ドラキュラ』



 今回の企画アイデアのきっかけとなったタイトル。必ず「悪魔上」ってなっちゃうので「悪魔」って打ってから「しろ」を「城」に変換して「ドラキュラ」って書く。「じょう」だとライバル多いからさ。僕は人生でこの手続きを何回してるだろうか(笑)
 ちなみに「悪魔上」でググるとも「もしかして"悪魔城"」って先生に聞かれるよ。みんな苦労してるのかな(笑)




No.5

『東方見文録』



 「東方見聞録」になっちゃうので、いったん「聞」を「文」するやつ。元ネタはいわずと知れたマルコ・ポーロの「東方見聞録」だよね。微妙に一字違うパターンなのは前述の『奇々怪界』と同じなんだけど、こちらは途中の「聞」が違うので、「見」と「録」のあいだの「聞」だけハイライトして「文」に書き換えないといけないという繊細な作業を要求されるの(笑)



 ちなみに、まったく同じ問題がタイトー後期の傑作アクション『聖鈴伝説リックル』にも言えるんだよね。そこ「鈴」かい!みたいな……




No.6

『アイドル八犬伝』



 ファミコン屈指の美少女ゲー『アイドル八犬伝』は「アイドル発見伝」になりがちだったが、最近、そうでもないので微妙なエントリー。元ネタの「南総里見八犬伝」がしっかり一発変換できるようになったからね。
 それにともなってSNKの『里見発見伝』と東映アニメーションの『新・里美発見伝』が一発で……出てねえじゃん!(笑)




No.7

 『ジーキル博士の彷魔が刻』



 『彷魔が刻(ほうまがとき)』なんてマイナーゲー、そう、変換する機会なんてないだろと思われがちだが、僕みたいなクソゲー愛好家にはしょっちゅう変換の機会があるソフトだ。とにかく「ほうまがとき」が「法魔が説き」とか「法魔がトキ」とかになってしまって目も当てられない。僕の場合は、まず「彷徨う(さまよう)」って書いて「悪魔」って書いて要らない字を消して「彷魔」にしてるよ。刻はいさぎよく「こく」で変換。



 「とき」つながりでついでに言及しておくと『時空(とき)の旅人』のほうも最初から「じくうのたびびと」って打っちゃう(笑)




No.8

 『飛龍の拳』



 意外かもしれないけど、「けん=拳」って我々ファミコン世代が思ってるほど市民権を得てないからね。僕のパソコンだと「日流の件」になっちゃうし。
 さすがに「北斗の拳」クラスになると、日本語入力ソフトによっては、最後の「けん」は「拳」だなってわかってくれるようだけど、僕はいまだに「こぶし」って打ってから「拳」に変換してるよ。たぶんクセになっちゃってるんだろうね(笑)

 ジャンプ作品といえば「キン肉マン」なんかもずいぶん悩まされた。



 いまだに毎日、車の中で超人大全集のCDを聴きまくってるくらいのガチなファンだからね。なんならカセットテープの時代から聞いてるし。人生で「きん」→カタカナ変換+「にく」→漢字変換+「まん」→カタカナ変換の作業を、何度やったことか(笑)


 ※オロチが愛聴するキン肉マン超人大全集。好きな曲はサンシャインとペンタゴン。ちなみにカラオケにも普通に入ってるからね。ただしJoySound一択だ。

 漫画つながりでいえば、ファミコンにも出てる『伝染るんです』も何気に「写るんです」になっちゃうね。




No.9

 『絵描衛門 (デザエモン) 』



 そもそもの話していい?

 そもそも当て字じゃんか。『魂斗羅』とか『沙羅曼蛇』はメジャーだから環境によっては一発で出てくることもあるけどさ、これは無理。さらに言うとこいつの場合、陶磁器の上絵付で知られる柿右衛門(かきえもん)の影響で「描絵衛門」って書いちゃうんだよね。個人的な“そっちじゃない感”がはんぱないよ(笑)




 あと『飛ingヒーロー』とか『聖飢魔II』ね(笑)
 だいたい「II」で「つ」ってなんやねん。さらに細かいこと言えば「II」を書くとき、僕は大文字の「I(あい)」をふたつ打つようにしているよ。環境依存文字「Ⅱ」ってなんとなく座りが悪いじゃない。ヤフオクの検索も大文字の「I」を数と認識してくれるようになって久しいし……




 あと『極楽遊戯(げーむてんごく)』とか『19(ぬいーぜん)』とか、読みがおかしいやつは最初から本来のよみで書いてる。『シルヴィアーナ 愛いっぱいの冒険者(りとるえんじぇる)』とかね。だって逆に「りとるえんじぇる」って打って「冒険者」って出てきたら怖いもん(笑)





No.10

 『遊メイズ』と『きね子』



 なんか最後のほうディスクばっかりになってきたね(笑)
 それぞれ「有名図」とか「気猫」とかになっちゃうってやつ。あと 『美味しんぼ』が「おい新保」とか、指名手配されたやつみたいになっちゃったりね(笑)



 なんだか趣旨が「面白変換するファミコンタイトル」に変っちゃってるけど、まあいいや。面白変換といえば「悪失せん嫌い人(あくうせんきらいじん)」なんていう強烈なやつもあったなあ。もはや原型をとどめてない(笑)




<まとめ>

 ぶっちゃけ言うと全部、辞書に単語登録すればいいだけの話かもしれない。でも僕は「解消したい」って積極的に思ってるわけじゃなくて、むしろ、僕たちが大好きなものは、いまだに一発変換されない存在だってことを噛みしめていたいっていう気持ちもどこかにあるんだよね……
 たぶん、そこにモラトリアム的な安心感を求めているんだと思う。それはレトロゲームを遊ぶときの安心感にも似てるんだって話、需要ある? ないよね(笑)

 それではまた次回、お会いしましょう!



orotima-ku1.pngやばい。画像目当てで駿河屋アフィ導入してみたら思った通りめっちゃ便利だわ。単純にゲーム系画像素材サイトとして最強だよ。ほぼ何でもあるしAmazonよりも統一感ある。でもファミコンコレクターがちゃんと自分のコレクション晒してやってるブログっていうレーゾンデートルが引きかえになるジレンマ。これはやばい。一番良い使い方をいろいろ模索してみよう。

「ゲームは買ったひとのもの」という論法についての考察とコレクターとかゲーマーとか関係ねえから仲良くしようぜって話


<ゲームは買ったひとのもの?>

 ゲームは誰のものか――
 この疑問については様々な切り口の答えがあると思う。

 たとえば法律的には著作権をもってる会社のものであることは明白だし、有名クリエイターの作品ならば、その作者のものと見られることも多いだろう。一方、ゲームには大量に生産される工業製品としての側面もある。そのように捉え方をした場合、それは買ったひとのものということになるのではないだろうか。

 今回はこの「ゲームは買ったひとのもの」という論法について考えたい。

『FF15』の田畑氏がPC版を語る上で切り離せない「ヌードMod」について言及。「ユーザーのモラルに任せたい」 | AUTOMATON
 そもそも、なぜ私がこのような疑問を持ったかというと、上記のヌードModに関するインタビュー記事をひょんなことから偶然、何かの拍子に、たまたま予期せぬ巡り合わせで読んでいたとき、『FF15』のディレクター・田畑氏の放った「購入後のゲームはユーザーのものなのです」という言葉にハッとさせられたからだった。

 そういえばゲームって誰のものなんだろう。
 そんなこと深く考えたこともなかったけど…… 
 何となく、買ったひとのものだろうなと思ってた。
 でも、よく考えてみると最近そうでもないよなあ。

 私は今まで「すべてのゲームにも同じことが言えるんじゃないか」と当たり前のように思っていたのだが、実はもはや当たり前じゃないことに気付いたのである。




<いろいろあっていいじゃない>

 ファミコン時代のゲームソフトは物体だったのでわかりやすかった。もちろん今でも物体のゲームは存在するが、主流になりつつあるダウンロードゲームの場合はどうだろう。データとはいえゲームそのものを買ってるわけだから、まだ「買ったひとのもの」という論法が通じる気がするのだ。

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 ※毎度おなじみ。オロチファミコン部屋の様子。

 しかしながら、これが基本無料のスマホゲームになったらどうだろう。いわゆる無課金プレイヤーだってユーザーには違いないが、彼らは何も購入してないので「ゲームは買ったひとのもの」という論法が通じないのである。

 また、ゲームにお金を払っている課金プレイヤーの場合も、買い切り型ならば買ったひとのものと言えるかもしれないが、ガチャ課金型・アイテム課金型については、いくらお金をつぎ込んだところでゲームそのものを買えるわけではないので、一部のサービスを買っているという解釈しかできない。これは月額制のオンラインゲームユーザーにも同じことが言え、彼らは月賦でゲームそのものを買ってるわけではなく、どちらかというとプレイする権利を買っているようなものであろう。

 つまり、ゲームを「買ったひとのもの」という切り口で捉えてみると、そう言えるものと、そう言えないものに別れているのが現状なのである。




<俺たちが愛したゲーム>

 そしてここからが核心部分なのだが(自分で言っていくスタイル)、私は現状を把握したと同時に、ゲームがだんだん「買ったひとのもの」ではなくなっているような気がして、漠然とした不安を感じてしまったのだ。

 それは私がコレクタ―体質のゲーマーだからなのだろう。語弊を恐れず言うならば、ゲームを「物」と捉えるのがコレクターであり、「体験」と捉えるのがゲーマーなのだ。そう考えると私の場合、根本はゲーマーなのだが、どちらかというとコレクター的視点に立って物事を考えることが多いので、この漠然とした不安は、やがて「物体としてのゲームが消えていく未来」を憂う気持ちなんじゃないかと思ったのである。
 しかしゲーマー的視点に立つことが多いひとから言わせれば、ゲームそのものが消えるわけではないので「コイツは何を言ってるんだ」というすれ違いが起こる。しかしハッキリ言おう。私はこのようなすれ違いはあっていいと思うのだが、だからといって対立する必要など1mmもないと考えているのだ。

俺たちの愛したファミコン 2009年 02月号 [雑誌]

 ゲームを愛する者同士、罵り合っていても不毛なだけじゃないか。それどころか私は便宜的に「コレクター」だの「ゲーマー」だの言ってるだけであって、本来なら、そのような区別など存在すらしないと思っているのである。

 存在するのは“そのような視点”だけではないのか?

 そこで私は「ゲーマー的視点」に切り替えて現状を見直してみることにした。するとどうだ。今度はゲームをわざわざ物体にして販売しているほうが不自然に見えて来たから面白い。ゲームはもともとデータであり、体験なのだから、物体でなくなっていくのは当然の帰結だったのだ。そのうちすべてのゲームがオンラインサービス化され、個人で所持するという概念すら完全に無くなるかもしれない。「ゲームは買ったひとのもの」という時代の終焉である。やがて100年後には「その昔、ゲームソフトはわざわざ個人が物体で所持していた」という都市伝説が真しやかに語られるのようになるのだろう。本当のことなのに。そんな未来もまた、面白いのかもしれない……




<決してネガティブな言葉ではない>

 しかしながら私はあえて言いたいのだ。うるせえよ!と。

 逆に言えば、こんな不自然でゴチャゴチャしてて楽しい時代なんてもう来ないかもしれないじゃないか。だとしたら益々、この奇跡みたいな物体(ゲームソフト)を蔑ろにしてはいけないという気持ちがこみ上げて来たのだ。 

某ゲーム屋さんに「レトロゲーム廃棄事案」について突撃してみた

俺の周りにも一人「海外流出だ」、「保存だ」って叫んでるやつがいますけど、保護しないと廃れていく文化なんてそもそも若い世代に必要とされてないってことですよね?



 先日、レトロゲーム廃棄案件で取材した某ゲーム屋さん・A氏が漏らしたこの言葉が忘れられない。私は正直「保護することで必要とされるようになることもある」と楽観的に思っていたが、そういうことではなかったのだ。保護すると同時に内容の面白さはもちろん、存在自体の面白さを若い世代・その次の世代へ伝えていくこと。要は攻守のバランスが重要なんだなあって思った次第。この言葉は決してネガティブな文脈で捉える必要はないのである。

 いずれにせよ私は、そのためにどうするべきか。
 答えを急がず、これからも模索していきたい。
 ヌードModのことでも考えながら……

 

orotima-ku1.png結局はそれかいっ!(笑)

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