時計に1億円つぎこんだコレクター「家といっしょに売っぱらいます」にネット絶賛


 テレビ東京のバラエティ番組「家ついて行ってイイですか」に出てきたとある時計コレクターのおじさんの語った言葉が話題となっている。

ある時計コレクターのおじさんの信念が潔くてすごくかっこいいと話題に「本物」「至極だけど難しい」 (togetter)

 コレクションを将来的には「家といっしょに売る」と言ってのける彼は以下のような理由を述べたという。

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 ※テレビ東京「家ついて行ってイイですか」より

 愛着はもちろんあるが、特に欧米のコレクターは割り切っていて、収集期間を50歳まで、60歳までと決めて、あとはオークションに出しちゃう。次の人のところで、また愛を注がれる。コレクションというのはそういうものです。



 この言葉にツイッターでは「これぞ本物のコレクターだ」「信念と美学がかっこいい」「やり切った感じがして最高」「なんか別の宇宙をみた感じ」「手放す 美学みたいな」と絶賛されている。また、そのコレクション棚が、ほこりひとつないくらい綺麗だったため「本当にいきなり行ってるか」と疑う声も。

 たしかに、宵越しの金は持たねえっていうを感じます。

 物事って極めると、ウロボロス的になって来るんですよね。コレクターって物に執着してるわけだけど、一方で、まったく物に執着してないという境地があるものです。コレクション欲だけ満たされれば、別に物じゃなくたっていいし、価値すらなくたっていいという境地です。


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 そう考えるとコレクターって大きく分けて2種類いると思います。

 それは彼のように(マニアはもちろん)世間から価値が認められたものをコレクションするひとと、世間からまったく価値が認められてないものをコレクションするひとです。私は20年前、世間からまったく評価されていなかったファミコンを集め始めた人間なので、間違いなく後者なんですよ。

 そんな私から言わせると前者のひとたちは、最初から価値があるものを集めてるわけですから、どうしてもステータス目的とか、投資感覚の方が多いというイメージです。いつか売ることを前提で集めているわけですからね。それなりのお金で売れるってことをわかってるからこそ1億円もつぎ込めるわけでしょう。
 したがって、そんな姿勢を「真のコレクターだ」と絶賛するネット界隈を見てると、私たちのような人間はコレクターとすら思われてないんだなあって、しみじみしました(笑)

 まあ、そんなレトロゲームも今では、時計ほどではないですが、その価値が世間から認められつつあるので、私も「変なもの集めてる変なひと」から「コレクター」へランクアップを果たせたかなとは思ってますけどね!

スイッチ品薄問題で必ず言及される「たまごっちの教訓」とは?


<たまごっちの教訓>

 任天堂スイッチの品薄状態を嘆く声があがると、必ず引き合いに出されるのが「たまごっちの教訓」です。なんでも任天堂は、たまごっちの二の舞になるのがイヤで、増産には慎重なのだという……

 いったい、どういうことなのでしょうか?
 ということで今回は「たまごっちの教訓」についてWikipediaに載ってない情報を中心に、詳しく調べてみました。

初代 たまごっち(ホワイト) BANDAI1996

 たまごっちが発売されたのは1996年11月23日。

 小型電子ゲームの部類の「キーチェーンゲーム」と呼ばれる一種です。定価1980円は当時の類似商品の中では割高のほうでした。当初、メインターゲットは女子高生であり、それ故、売り方もティーン向け雑誌に特集を組んでもらい、あとは口コミに頼るという戦略を取りました。
 バンダイの当初の売上目標は30万個で、通常この手の商品の初期生産が6万個前後だったことを考えると、これは異例の数字でした。同社は何か売れる確信をつかんでいたのかもしれません……



<誰も指摘しない下世話な要因>

 狙い通り、初代たまごっちは発売されるや否や、女子高生の間で噂が広がり、わずか1週間で品切れ状態になるほどの人気を博しました。文献によっては「徐々に口コミで広がった」となっていますが、本当はすぐに品切れ状態になったのです。

たまごっち かえってきた! ちびたまごっち 白

 中でも、白いタイプのたまごっちは希少種であり、10万円以上のプレミアがつくこともありました。あまりにも下世話過ぎて誰も指摘しないのですが、それ欲しさに「やらせてくれる」女の子がいるという噂が一気に広がったのが、このブームの陰の立役者じゃなかったかなと、私は冷静に分析します。

 なぜなら当時、学生だった私も必死に「たまごっち」を探しまわっていた一人だったからです。やっとの思いで海外版をゲットし、とある女の子に貸してあげたのですが、違う男とくっついた挙句、借りパクされるという、なんともかっこ悪い過去が甦ります。若気の至りってやつですね(笑)

 いずれにしても、メインターゲットである女子高生の枠を飛び越えて、そういったブームに乗りたい一般層にまで需要が波及したことで、たまごっち争奪戦は一気に過熱化。発売から40日間で、目標の30万個を優に突破し、追加増産された15万個も瞬く間に売り切れてしまいました。

 ※余談ですが、セガとの合併話が破談になったのは、このたまごっちブームのおかげで、バンダイの経営が改善に向かったからだと言われています。



<結局は大赤字>

 そう考えるとバンダイは、これでもかなり無理して増産していたことがわかります。にも拘わらず、依然として解消されない品薄状態に、消費者の不満が爆発。「バンダイは人気を煽るために、わざと品薄状態にしてる」と批判されるようになりました。ピーク時には苦情の電話が1日5000件かかってきたそうです。
 このあたりの構図は現在の任天堂スイッチをとりまく状況とそっくりですね。

Tamagotchi m!x (たまごっちみくす) Melody m!x ver. パープル

 消費者の声にこたえようと、バンダイが必死に増産体制に入ったことは言うまでもありません。同社はまず中国の工場をフル稼働させ、さらにタイやマレーシアにも生産拠点を確保。1997年7月になってやっと月産300万個の体制を整えましたが、それでもまだ需要に追い付かず、拡大路線へ突き進みました。

 しかし1998年に入るとブームは一気に沈静化しており、あとの祭り状態。残ったのは大量の不良在庫のみでした。結局、1999年3月、同社はやむを得ず250万個を廃棄処分するハメになります。

 結果的に、初代たまごっちは全世界で4000万個を売り上げる空前の大ヒット商品となりましたが、無謀とも言える拡大路線で、生産ライン確保にかかったコストや莫大な人件費によって、最終的に45億円もの赤字を叩き出し、幕を閉じました。



<知ってて当然という風潮>

 さて、ここまで調べてきて、ひとつ気になったことがありました。それは「たまごっちの教訓」を叫ぶひとたちが、スイッチ品薄を嘆くひとたちを妙にバカにしてるところです。そんなことも知らないのか。これだからニワカはみたいな……
 それに伴って「発売日に買わなかったヤツが悪い」みたいな結論に落ち着くのがパターンとなっています。

Nintendo Switch Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド

 実はこのような人たちはどこにでもいます。誰かが「これは問題だ」と声をあげると、必ず現れる「そんな問題、昔からあった」という謎の事情通のひとたちです。彼らは、ただ自分の事情通ぶりを披露したいだけで、そこから建設的議論へ発展することはめったにありません。むしろ不要な対立を煽ってしまっているのです。

 だいたい「たまごっちの教訓」よりも、どちらかというと「レーザークレーの教訓」によって、当時の山内社長がファブレス経営を強化していったという背景が任天堂にはあると思うのですが、そこまで言及してるひとは誰一人として見当たりません……

 今、正直「へえ、そうなんだ……」って微妙な表情になりましたよね(笑)

 つまりそういうことですよ。歴史だの背景だのマニアが語りだしたら、だいたいそうなるのです。それよりも同じゲーム機を遊ぼうっていう仲間なんだから、もっと仲良くしようぜっていう話をしたほうが、よっぽど楽しいと思うのですが、いかがでしょうか。



参考文献:
たまごっち誕生記―超ヒット商品はこうしてつくられた!
横井 昭裕
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昭和時代へタイムスリップしたような老舗・模型店でほっこりした話


 今回は、かつて愛知県中の玩具屋・ゲーム屋さんを駆けずり回っていた私オロチがスルーしてたくらい住宅街にひっそりと佇む老舗・模型屋さんにお邪魔して参りました。あえて店名は伏せているのは、この記事を読んで、ドッとひとが押し寄せたら困るだろうなと思ったからです。でも紹介したいというジレンマ(笑)

 情報をくれたSさん(こちらも同様の理由で伏せさせて頂きます)の話では、そのお店はインターホンを押してドアを開けてもらうシステムとのこと。秘密基地的なイメージが膨らみます。車で通りがかると、とりあえずシャッターが開いていてホッとする。

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 ※お店の様子。店名の部分は加工してあります。

 さっそく近くの有料Pに車を止めて徒歩でお店に到着。ガラス戸越しに見える店内は薄暗く誰もいない様子。教えてもらった通りインターホンを鳴らすも無反応。店の外から声をかけるも無反応。万事休すかと思われた矢先、扉をよく見ると「用事で出ました。すぐに戻ります」のメモ書きが……
 
 10分くらいおいて再びお店を訪ねる。今度は人影があったので「お邪魔しまーす」と店内へ入ると、店番をしていた70代くらいのオバチャンが「どうぞー」とにっこり。備え付けのテレビを見ながら「今ね、星座の勉強してたの」って、ちょっと待ってください!

 たしかに、たまたま星座の番組がやってたみたいですけど、僕ってこの店、初めてですよね。二言目で、いきなり世間話って、どんだけフレンドリーなんですか!(汗)

 正直、ここ最近の老舗巡りではネット転売屋扱いされたり、ロクなことがなかったりしたので、僕は必要以上にビビっていたのですが、このオバチャンの対応に一気に緊張が吹っ飛び、乳首が陥没するくらい胸を撫で下ろしたのは言うまでもない(笑)


 店内の電気をつけてもらうと、そこに広がっていたのは小学生時代にタイムスリップしたような風景でした。

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 本来は模型屋さんなのですが、店内入ってすぐのところがもはや昭和レトロゲームワールド。


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 ※ファミコン・PCエンジン・メガドラの棚。ブログ掲載の許可を得ています

 取り扱っている商品はファミコン、PCエンジン、メガドライブ、スーファミを中心にPS3まで意外と幅広いです。お値段は現在の相場とあまり関係ない感じ。かといって安いわけじゃありません。パチ夫くんシリーズが2500円だったりします。全部中古で、状態も良いというわけではなく、レア物もまったく見当たりません。せどり目的で行くと無駄足になることは、私オロチが保証しましょう!(笑)
 
 なんと言ってもこの雰囲気ですよ。レトロゲーマー(おっさん)だろうが、近所の子どものように分け隔てなくフレンドリーに接してくれるオバチャンと「今、うちの息子がハマってるんですよ」とか何とか会話しながら、メガドライブ『ゴールデンアックス2』などを購入。満足していると、ご主人が帰って来た様子。また、ネット転売屋扱いされたらどうしよう。トラウマが甦り、顔がこわばる……

大塚製薬 オロナミンC ドリンク 120ml×50本

 しかし開口一番「風呂に行っていた」というご主人も、ことのほかフレンドリーで、どこの馬の骨ともわからない僕にオロナミンCをご馳走してくれる始末。長いレトロゲーム人生の中で、初対面のお店のひとにジュースおごってもらうなんて初めてだよ(笑)

 そこからは、しばらく御主人とラジコン談義に花を咲かせました。なんでもUコン(飛行機のラジコン)歴60年以上の大ベテランであり、このお店もご主人が会社勤めのかたわら趣味が高じて始めたとのことです。最近は飛ばすことのできるところが少ないと嘆いておられましたよ。趣味人の大先輩として尊敬いたしますが、なぜか知らないけどファミコン攻略本もオマケしてくれるし、少々、気前が良すぎでは?(笑)

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 ※頂いたお名刺(裏面)。バリバリの模型屋さんです……

 これはあとでオバチャンにこっそり教えてもらった話ですが、ご主人は身体の一部が不自由で勤めに出られないオバチャンのためにお店を開いたというのが真相だそうです。なるほど。お店が50年以上続いている理由はご主人の愛だったのですね……

 久々にいいお店に巡り合うことができ、いい買い物をさせてもらいました。これだからレトロゲーム屋巡りはやめられません。70代になっても続けるぞ!(笑)



orotima-ku1.pngお店の名前がわかっても
コメント欄に書きこまないでね。


ゲーム界の祟り神「飽きる」という感情をめぐる雑考


<ひとつのゲームをやり続けるひとたち>

 ひとつのゲームを愛し続け、何年間もプレイしてるひとっていますよね。

 26年間、ひたすらボンバーマンをやり続けているおばあちゃん(※)が話題になったとき、改めて「ゲームって偉大だな」って思ったもんです。
 世界に目を向けると、いまだに初代『スーパーマリオブラザーズ』の最速クリアに挑戦し続けているひと()や、『マリオカートWii』を9年間やり続け、隠しモードを見つけてしまったひと(※)もいます。おそらく、彼らは周りから変人扱いされてきたでしょうが、神様だけはちゃんと見ていました。

 ただし、私がメーカー側の人間だったら、きっとこう言うに違いありません。
 「いつまでやってんだ!」と……




<強力な殺虫剤のジレンマとは?>

 クイズです。

<問題>
 とある殺虫剤メーカーに勤務しているAさんが、長年の研究の成果によって、地球上の害虫をすべて駆除できるくらい強力な殺虫剤を開発したところ、上司から猛烈に怒られてしまったそうです。なぜでしょう?


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 ※殺虫剤といえばこのゲーム

 答え合わせです。

 なぜAさんは上司に怒られてしまったのでしょうか。その理由は、地球上から害虫がいなくなってしまったら、殺虫剤が売れなくなってしまうからです。

 そもそも殺虫剤メーカーの目的は害虫を駆除し続けてお金を儲けることであり、完全に駆除することではありません。Aさんは越えてはいけない一線を越えようとしていたのですよ。命拾いしましたね。きっと殺虫剤メーカーのトップと、害虫のトップは裏でがっちり握手しているズブズブの仲なのでしょう……




<ゲームは飽きてもらってナンボの商売>

 この話をゲームソフトメーカーに置き換えたらどうなるでしょうか。

 たとえばメーカー側としたら消費者にゲームを買い続けてもらうためには、今やっているゲームに飽きてもらわなければなりません。よくゲームの宣伝文句に「1000回遊べる」とか「やりこみ要素が無限大」とかありますが、バカ正直にその通りやってくれたら困るわけです。SNS上で「ゲームなんてしょせん娯楽だ」「ジャンジャン消費してくれ」と愚痴をこぼしている関係者を見かけたことありませんか。夢もへったくれもありませんが、残念ながらそれが本音なのでしょう。

 そう考えるとゲームソフトメーカーにとって「飽きる」という感情は駆除すべき相手ではありません。むしろ必要不可欠な存在と言えるでしょう。ゲームビジネスは人々の「飽きる」という感情に依存してきたのです。

 おそらく冒頭に挙げたような、ひとつのゲームをやり続けるひとたちは少数派であり、幸いなことに、大半の人々は飽きっぽいので、いくらメーカーが最高だ、究極だと喧伝したところで、彼らは必ず飽きてくれました。

 それよりも、深刻なのは人々がゲーム自体に飽きてしまうことです。

 まるで禅問答のような話ですが、結果的にゲームには「適度に飽きられつつ、根本的に飽きられないこと」が求められました。前半部分は何とかなっています。しかし後半部分は永遠のテーマなのです。




<「飽きる」という感情を軸にすると見えてくるもの>

 ところが近年になって、劇的な変化が訪れました。とある画期的なシステムが新機軸をうち立てて、急速に人々に受け入れられていったのです。それは携帯ゲームの課金システムでした。

 課金システムは同じゲームを継続的にプレイしてもらわなければ儲からない構造になっているので、飽きられたら困ります。そういう意味では従来のシステムとはまったく逆のスタンスでした。ならば「飽きる」という感情を軸にしたガウス平面を展開すれば、理論上、それぞれ対になる消費者が存在するはずだと私は考えました。

 今、こいつは何を言ってるんだと思いましたか(笑)

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 ※イメージ図 丸の大きさは適当です(笑)

 そんなに難しい話ではありません。軸を増やすことで上下逆、左右逆、裏表逆というような色んな逆が生まれるように、ゲームメーカーと消費者との関係にも色んな逆があるんじゃないかと思っただけなのです。

 たとえばこのような図にすることによって、レトロゲーマーと、ひとつのゲームをやり続けるひとたちって、実はそんなに近い存在じゃないんだなあとか、課金ゲームとは相性が悪そうだなあってことがわかるのです。もちろん、課金ゲームが好きなレトロゲーマーだって居るでしょう。そういった意味では、それぞれの丸はもっと重なっているのかもしれません。あくまでもこれは傾向が見えるという思考実験です。




<Dくんはチーズ蒸しパンが大好きだった>

 最後に、私の知人が実際に体験したという、とっておきの話をしましょう。

 高校生だったDくんはチーズ蒸しパンが大好きで、毎日、お昼にチーズ蒸しパンを食べていました。本当に、狂ったように毎日、チーズ蒸しパンを食べていました。
 その日も、いつものようにコンビニで買ってきたチーズ蒸しパンの袋を開け、一口、かじりつきました。普通に美味しかったそうです。ところが、二口目をかじりついたとき、Dくんは思いました。

 「もう、いいや」と……

ヤマザキ ニュー北海道チーズ蒸しケーキ×3個 ※ご注文確定後のキャンセルはできません。

 結局、Dくんはその日以来、チーズ蒸しパンを食べられなくなってしまったそうです。

 彼はシニカルな表情を浮かべながら「きっと、飽きちゃったんだ」と述懐しました。一口目までは普通だったのに、二口目をかじりついた瞬間、そのチーズの匂い、もちもち感、舌触り、生地の甘さ、色、持った感じ、すべてにウンザリしたんだ、と……

 正直言って「飽きる」という感情のメカニズムについては、よくわかりません。そのような悲劇は、ある日突然、理由もなく訪れるのでしょう。(しかも秒単位で!)
 しかし私は彼のことを笑えませんでした。なぜなら1面をクリアした瞬間、何もかも、どうでもよくなってしまう可能性は、ゲーマーにだってあるからです。その日から私はコントローラを握れなくなってしまうかもしれません。



<それは人々に宿っている小さな神様>

 以上のように、「飽きる」という感情は、うまく付き合ってさえいれば、我々に様々なゲームを楽しむ機会を与えてくれますし、大人しくしていてもらえば、ひとつのゲームを長く続けることもできるのです。ただし、機嫌を損ねてしまうと、取り返しのつかない事態を引き起こしてしまう、言うなれば“飽き神様”です。

 祟り神の一種なので典型的なツンデレですが、決して忌むべき存在ではありません。それは立場に関係なく、あらゆる人々に宿っている小さな神様なのでしょう。

(完)

茶色いゾンビハンターの記事がYahooトップニュースになった件


<一般層で一番多かった反応>

 先日アップした「茶色いゾンビハンター」の記事が、大手メディアねとらぼさんにピックアップされ、さらにYahoo!トピックに選ばれるという案件が発生。コメント欄に、さらなる貴重な情報が寄せられているかもしれないと思い、チェックしてたら非常に興味深いことに気が付きました。

 Yahooトップページは1日およそ3億アクセス。利用者の大半はレトロゲーマーでも何でもない一般層です。もちろんクリックするひとは、それなりに興味があるひとに限られるわけですが、そこには、普段、我がブログでは見られないコメント傾向がありました。

 それはというと……

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 ※Yahoo!トップページの様子(2017年8月3日24時頃)


 まずは明らかに「やたら出てくるなあ」っと思った単語。

 コメントは全部で500近くあったのですが、印象的には10人に1人がこの言葉を吐いてましたね。「クレーマー」です。つまり、「一見いい話だけど、クレーマーを優遇しただけじゃん」「ただのごね得じゃん」みたいなやつ(笑)

 正直、この発想は無かったですよ。もちろんオフレコ性が高い話とは思っていましたが、僕はどっちかというと、待ちわびている子どもたちのために、大森田さんが一肌脱いだ話っていう、正反対の認識でしたからね……



<実は大切な“お金になるか”という視点>

 2番目に多かった反応は「ヤフオクで高く売れるんじゃね?」系でした。

 そもそもレトロゲームに執着のない一般層にとって「お金になるかどうか」は最重要チェックポイントでしょう。これは良い傾向だと考えます。なぜなら無事、売り飛ばされた結果、大切に扱ってくれるコレクターの手に渡るなら、それに越したことはないからです。捨てられるより断然いいですよね。

 たとえば、当ブログはよくオークション結果などを記事にしているので、しばしば「プレミア化を煽っている」と指摘されることがあります。レトロゲームの価値はお金なんかじゃない。オロチは口を開けば「レアだ、プレミアだ」言ってると(笑)

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 ※こちらは5年前、落札されていたサンプルROM。今思えばこれも茶色だった。偶然か?


 しかし逆に考えてみてください。当サイトが実質的に「レトロゲームはお金になるよ」という事実を広くアピールしてしまっているのは否定できませんが、それによって「捨てられる」という最悪なケースが防げるかもしれませんし、市場に数が出て来れば、ちょっとは相場も安定するでしょう。

 とくに、存在が確認されてないような幻級のレトロゲームを探し求めているコレクターにとっては値段がついてることが、既にありがたいのです。なぜならそういう物の多くは世間的にまったく価値が認められていないため「売ろう」なんて発想自体が生まれないからです。
 そんなものがひょっこり市場には出て来た日には、まずは「存在したんだ」という歓喜が、そして「捨てられずに残ったんだなあ」という感慨がこみ上げてくるわけですよ……



<意外に多かった「当たった」というコメント>

 その他の傾向としては、ファミコンや古き良き時代を懐かしむコメントが多かったですね。ちなみに『ゾンビハンター』の内容については、8割がたは「名作だった」というようなポジティブ傾向でした。

 意外にも多かった数字。
 それは「茶色いゾンビハンターを持っている」というコメントで、友だちが持ってたというようなものを含めると、Yahooニュースのコメント欄だけで、少なくとも茶色いゾンビハンターの所持者が5~6人も確認できました。

・ウチの茶色かったけど、そういう事だったのか。
・俺は逆に茶色のソフトしか知らなかった。
・茶色いの持ってます。普通に中古屋で100円で買いました。
・くそっ売っちゃった。
・友達の友達が持ってました。 
・自分持ってます!

 ※主なコメント例

 また、懸賞には当たったけど黒いカセットだったという方もいましたね。いずれにしても本当なのかどうか確かめようがないので、あくまでも参考データとなります。

ゾンビハンター

 それに関連して一部で「希少品にしては100本は多い」という指摘がありましたが、その100本がまるまる残っているわけありません。とくに『ゾンビハンター』の場合、世界に8本しかないといわれる『キン肉マンゴールドカートリッジ』と違って、後日、一般販売されてますし、その時点で茶色が希少だということは誰も知らない訳ですから、不要になった場合、気軽に廃棄されていた可能性が高いです。
 そもそも何万本単位で売れていたファミコンソフトにとって100本という数字は少ないんですよ。しかもその内の何本かは、すでにあの世へ逝ってしまっているのです。(しっかりしろよ!)



<その他の気になるコメント>

 最後に、その他の気になるコメントをいくつかピックアップさせてもらおうと思います。編集したものを掲載しております。

今だにこの様なネタが出てきて人々の興味を引くファミコンはやはり偉大。


 そりゃあ毎日、死ぬ思いでネタを探してますからね。というのは冗談で、ファミコンは偉大ですよ。ホントに、いまだに飽きませんし(笑)

応募したら当たりました。ベビースターラーメンのファミリートレーナーも当たりました。


 ベビースターラーメンって「ファミリートレーナー」の懸賞やってたんだ。さっそく資料をチェックしてみよう。

 今でもよくある話。家電とかでもクレーム対応品だけ特注だったりしますよ。


 そう言えば、うちの妻が数年前に買った家庭用オーブンレンジ。買ってすぐ壊れて修理に出したら代替品が来たけど、修理に出したやつはいっこうに返って来ない。たぶんそういうことなのか……

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 ※こちらは前回、記事に載せきれなかった資料です。

 オロチさんまだサイト運営してたんだなー。クソゲー紹介が面白かった。


 やってるよ!もう20年だよ!

 オロチさんってレッグさんの作者じゃないか。その節はお世話になりましたw


 あんなキチ○゛イゲームをプレイして頂き、こちらこそありがとうございました。思春期の人格形成に影響はなかったでしょうか(笑)

 EPROMとか相当に原価が高かったのでは……


 これに関してはその通りです。記事では触れませんでしたが、大森田さん曰く、1本「ウン万円かかった」らしいです。それもこれも、すべては待ちわびている子どもたちのためだったのですよ!



orotima-ku1.pngちなみに妻に、自分の記事がYahoo!のトップニュースに取り上げられたことを伝えたら「まったく興味ない」と一蹴されたよ(笑) ファミコン研究の道は険しい……

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